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『壁山!!』
「海風さん!!」
タッチラインまで来ていた壁山に、海風は走り寄った
『さすがはお前が育てたチームだ。強かったよ』
「まだまだっす。今回、海風さんに負けたっすけど、次は負けないっす！」
『あぁ!!
次会ったら、今度こそお前と対戦だ』
「はいっす!!」
よく似た雰囲気が出る彼女に、壁山は「キャプテンを思い出すっす」と言う
『そうか…』
「海風さん」
『？』
「俺たちはまだまだ強くなるっす。そして、次は負けないっす
次会うのは、本戦に進む時っす」
『大きく出たじゃないか…。それなら、負けないようにしてくれよ
お前は伝説の雷門のディフェンダーなんだからな』
「はいっす!!
俺、負けないっす!!」
『はははっ、その意気だ!!』
パァンとハイタッチをする壁山と海風
『私も、負けないぞ』
「俺もっす」
力強くてを取り合う2人に、イレブンはそれを見つめた
・観客席・
「あの監督は何者なんだろう」
「過去のサッカーの記録に、あの者の記述はありません」
「じゃあ、これから名を残すことになるのか」
趙金雲の手腕には、野坂の境地を掻き立てる何かがあるようだ
といっても、野坂は笑ってもいないし驚いてもいない
彼の眼差しは相変わらず冷たく、硬い
人工的とさえ言える、温もりを感じさせないその両目を、彼は別の方向へ向けていた
(海風亜真音…。彼女の底知れないあの力…そして、あの身体能力の高さ)
趙金雲よりも、彼女のあの身体能力の高さに興味を駆り立てられた野坂は、無意識に笑みをこぼしていた
「面白いな…」
「何がですか？」
「雷門の絶対的勝利の女神様さ」
「…？」
野坂は薄い笑みを戻すと、ピッチに立って明日人たちと話す海風を見つめた
(彼女はいつか、雷門の強力な支柱となるだろう)
そう、心の中で呟いた
・通路・
人気のない薄暗いスタジアム通路に、誰かの靴音が響いていた
俯いて歩くその少年の表情は、グレーの髪に隠れて見えない
少年の腰にぶら下がるクマのキーホルダーが、靴音に合わせて揺れていた
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サッカーバカ(プロフ) - 桜さん» コメント、ありがとうございます。質問に関しては、また物語を進めていくうちに出せたらなと思います。ヒロインはかっこよくてモテればいいな路線で行ってます！ (2019年9月16日 19時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 亜真音は、モテますか? (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 質問です。亜真音は、可愛ですか? (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - とても面白かったです。 (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月16日 14時
