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結局、打開策らしいものは全く見出せないまま、雷門は後半のピッチに立った
美濃道三は、またしても自陣に引きこもり、前半とは何も変わらない展開だ
海風は、ピッチに立っては相手が動き出すのを待つしかなかった
そこへ、イレブンバンドに趙監督から指示が飛んだ
『“みんなへの注意ダヨ、守らない人はクビ♡”…』
「もう我慢できねえ!!」
しびれを切らした剛陣が、明日人をけしかける
「でも…」
明日人自身もいまいち理解できておらず、監督の指示には何か意味があるはずだと思っている
しかし、剛陣の気迫に押されためらいがちに敵陣へと走り出そうとした
が、その時
「やめとけ!!」
「小僧丸」
「まだやめとけ。攻めるタイミングじゃねえ」
「なんでだよ!?」
「答えは反対側にあるかもしれない」
『お前たち』
「「！」」
『私に考えがある』
片頬を持ち上げて笑う海風は、イレブンに説明した
その姿を見ていた観客席にいる野坂が、「さすがです」と呟いた
「野坂さん、何が」
「西蔭、この試合じっくり見ておくといいよ」
「？」
海風が選んだのは、ボールが相手に渡らないようボールを大事に守る戦術だった
そしてそれは、自分たちのゴール前に隙を作らない戦術でもある
『攻撃をせず、ずっと守備ばかりをしていたらどうなると思う？』
「それは…」
「そうか、守備ばっかりだと相手は得点できない!!」
『当たりだ。これまで多くのチームがあの要塞を破ろうと攻撃ばかりして、薄くなった防御の隙を突かれ敗北していた…
その代わり、私たちがこうしてボールを抱えている間は、点を取ることもできない
もしこのまま引き分けなら…私たちは完全に追い詰められた状況になる……』
「そんな…」
『だからこそ、この作戦でいくしかないんだ』
拳を握り、『大丈夫だ』と頷く
『雷門の女神が付いている』
自信のあるその言葉に、イレブンたちは強く頷き戦術に手を貸した
時間が空費されていく
雷門イレブンがとった行動は、砂時計の砂が落ちていくのをただ何もせず見ているに等しかった
「マジでこのまま守り続けんのかよ」
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サッカーバカ(プロフ) - 桜さん» コメント、ありがとうございます。質問に関しては、また物語を進めていくうちに出せたらなと思います。ヒロインはかっこよくてモテればいいな路線で行ってます！ (2019年9月16日 19時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 亜真音は、モテますか? (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 質問です。亜真音は、可愛ですか? (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - とても面白かったです。 (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月16日 14時
