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明日人と剛陣に伝えると、海風はまた観客席の方を見た
(あの嫌な視線…いや、感じたことのあるあの視線は…一体)
・観客席・
「さすがは雷門の女神…。選手の緊張をほぐすのがうまいね」
「野坂さん。彼女は」
「雷門の絶対的勝利の女神、そして雷門の女神の海風亜真音さんさ
特徴的な赤い髪と瞳に色白だから有名なんだけどね」
「プライベートなどは、全く話題になりませんよね？」
「特徴的な赤い髪を隠せば、そこらへんの一般人と同じになってしまうからね…」
ベンチの背もたれに座りながら、クスリと笑うのは王帝月ノ宮の野坂だった
「！」
野坂は少し目を見開くと、ピッチに立っている海風を見た
こちらを見ている
「どうやら、彼女は僕の存在に気づいたようだね」
「…まさか」
・ピッチ・
『王帝月ノ宮の野坂悠馬…』
鋭く光らせた赤い瞳が、観客席にいる野坂に向けられている
海風は、野坂を見た後気にしないといった顔で野坂から視線を外した
ﾋﾟｰｯ！
イレブンバンドのディスプレイに、『KICK OFF』の文字がスクロールし、崖っぷちから予選初勝利を目指す海風たちの戦いが始まった
いきなり、雷門が攻める
海風は、相変わらず突っ立っては、美濃道三中の動きを見ている
敵陣で明日人がパスを受けて、ゴール方向を向く
…と、そこでビクッと体を震わせ足を止めてしまった
美濃道三中のディフェンダー、ミッドフィルダー、フォワードの10人がゴール前に一箇所に固まり、体を寄せ合うようにして立ちふさがっている
剛陣も立ち止まって相手を見上げた
「敵が、大きく見えやがる…!!」
『なるほど…、まさに鉄壁の要塞
人もボールも通り抜ける隙間は全く見えない…といったところか』
「こんなの、突破できるのか？」
「守りの特訓しかしてないのに…」
(いや、“守り”だからこそ…)
海風は、ベンチに座っている趙監督を見た
相変わらず、何を考えているのかわからない表情で読み取ろうにも、そりが合わない彼女からしては監督は苦手である
(響監督…帰ってきてくださいよ)
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サッカーバカ(プロフ) - 桜さん» コメント、ありがとうございます。質問に関しては、また物語を進めていくうちに出せたらなと思います。ヒロインはかっこよくてモテればいいな路線で行ってます！ (2019年9月16日 19時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 亜真音は、モテますか? (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 質問です。亜真音は、可愛ですか? (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - とても面白かったです。 (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月16日 14時
