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『…壁山…、お前が教えたサッカー…見せてもらうぞ』
スタジアムに、赤い髪が映えた
大きな歓声が上がり、海風はそれを聞きながら自身のチームのベンチへ向かった
「今回は、前後半どちらも出てくれて構いませんよ」
『もとよりそのつもりです』
趙監督に何を言われようと、彼女はスタートからゴールまで戦いたいと思っていた
自分の後輩が教えこんだチームとの戦いだから
(壁山…怪我したお前の気迫は残っている
ピッチに立っていなくとも、お前とは気迫で戦っていくつもりだ)
ベンチに座り、一言伝える壁山に海風は強い意志を固めた瞳で見つめた
スタジアム内には、両チームのスポンサー紹介アナウンスが流れ始めた
《鉄壁の守りでドロボーもヘコむ！
セキュリティのヘコムです
美濃道三中を応援しています！》
《そうだ、今日行こう、感動の旅へ
アイランド観光は、雷門中を応援しています！》
自身のポジションについた海風は、ミッドフィルダーだった
「海風さん、頑張ってくださいね！」
『あぁ』
自分の代わりに入った海風を応援する声をかけた奥入の言葉を思い出した海風は、息を吐いた
「なんか…」
「圧がすげえ」
センターサークルにボールをセットした明日人と剛陣は、敵陣にずらりと居並ぶ巨体におののいていた
近づく者すべてを跳ね返すほどの、人の壁
点を取るのは簡単ではなさそうだ
雷門は前回の星章学園戦と同じく、3・4・3のフォーメーション
対する美濃道三中は4・4・2だった
『圧がすごいのは、それだけに壁山がしっかり教えてきたからだ』
「そうですよね。元雷門の壁山先輩がいるんですもんね」
『壁山は守りに特化していたからな…。壁山に教え込まれた奴らなら、あのディフェンスを崩すのはそう簡単にはいかない……
だが…』
得体の知れないような、試されているような…
嫌な視線を感じた海風は、観客席の方を見る
「だが？」
『！あ、あぁ、とにかく監督の指示を仰ぎながら、慎重にボールをキープしよう
守りに特化しているからといって、攻めにも特化している可能性もあるからな』
「はい！」
「おうよ！」
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サッカーバカ(プロフ) - 桜さん» コメント、ありがとうございます。質問に関しては、また物語を進めていくうちに出せたらなと思います。ヒロインはかっこよくてモテればいいな路線で行ってます！ (2019年9月16日 19時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 亜真音は、モテますか? (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 質問です。亜真音は、可愛ですか? (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - とても面白かったです。 (2019年9月16日 19時) (レス) id: aa9d607400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月16日 14時
