現海賊は現在ヒーロー科12 (ページ6)

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エースside

サボと別れて、おれは酒場に入った

「ゴールド・ロジャーにもし子どもがいたらァ？そりゃあ“打ち首”だ!!!」

「世界中の人間のロジャーへの恨みの数だけ、針を刺すってのはどうだ？」

「“火炙り”にしてよ…!! 死ぬ寸前のその姿を、世界中の笑い者にするんだ!!
みんなが言うぞ……!?「ザマァみろ」って、ぎゃははは」

「遺言はこう言い残して欲しいねェ、「生まれてきてすみません、ゴミなのに」」

「まァ、いるわけねェが」

酒場の連中全員をぶっ飛ばして、おれは酒場から出た

「あ、エース」

「サボ」

「どうだった？」

「今日は無理だな。昼からも狙ってみるぞ」

「おう」

一旦サボと別れておれは、海を見渡せるいつもの場所に行った

「………………!?」

『あ、エー………………』

おれの名前を言いかけたアイツは、慌てて口を塞いで前を向いた

おれは無視して遠くに座った

「エース!!! お前、また町で事件を!!!」

「うるせェ!! 力があったら、みんな殺してやったとこだ!!」

「何をォ～～～～!!?」

『事件？』

「……!!!(ﾊｯ！」

大きな目を丸くさせているアイツに、おれはギリッと奥歯を噛み締めた

「こっち見んじゃねェよ!!! ぶっ殺すぞ!!!!」

「エース!!!!」

おれはギッと睨んだ後、その場から立ち去った

レンside

「ったく……」

『ダダンさん』

「なんだい？」

『エースくん、何かしたんですか？』

私が聞けば、ダダンさんは教えてくれた

エースくんが、町で時たま不良や男たちをボコボコにしていると

それは決まって、あることを聞いたときに限る

『海賊王？』

「そうだよ。アイツは、海賊王に子供がいたらどうするって、しょっちゅう聞き回ってる
そのたんびに、海賊王に対する言葉をアイツは聞いてはそいつらをボコボコにしちまうのさ」

『……………………』

「アンタは、海賊王をどう思う？」

『……………………。私はお母さんから毎日のように海賊王の話を聞いてました』

“かいぞくおう？”

“そう！海の王様だよ”

“うみのおうさまァ!!?(ｷﾗｷﾗ”

“うん”