現海賊は現在ヒーロー科12 (ページ41)

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いても経ってもいられなくなって、ルフィを助けに壁を打ち破った

「てめェ、“レン”だな？」

『だったら？』

「てめェも荒稼ぎしてるって噂だな…」

『だから、それが何？ルフィを離して』

「交換条件だ。エースが奪った宝の場所を吐け」

『………………………!!?』

「教えなかったら、コイツを殺す」

「うわあ～～～～～～～～～～～～!!!」

『ルフィ!!!』

尖ったグローブを向けられ、ルフィは怯えるように泣き叫んだ

『宝の場所は知ってる』

「じゃあ」

『でも教えないわ』

「なに………!?」

『私、家族の大事なものを売ろうとするほど、落ちぶれてない』

そう吐き捨てると、周りにいたポルシェーミの部下を鉄パイプでなぎ倒した

「なに…っ!?」

『ルフィ!!』

「レン!!!」

ポルシェーミの部下から奪ったナイフを持って、ルフィの縄を解くために飛び上がった時、強い衝撃を受けた

「ガキが粋がるんじゃねェ!!!」

『がっ………!!』

「宝の場所を知ってるなら、無理やり吐いてもらうぞ」

あと一歩のところで押さえ込まれ、吊るされた

「レン、レン～～～～!!!」

「いいから、宝の場所を吐け!!!」

『教えない!!!』

それからは覚えてないぐらい殴りつけられた

血が流れ、意識が霞んでいく

「いい加減に吐きやがれ!!!」

ﾄﾞｶｯ!!

ﾊﾞｷｨ!!!

「ポ…ポ…ポ…ポルシェーミさん…!! もう無理ですよ…!!!
このガキ…叫ぶ気力も失ってます。……多分、もう何も喋べらねェし…正直酷くて見てられねェ…………!!」

息をするのもしんどくて、体から滴り落ちる赤い液体を見つめるしかない

「レン、レン～～～～………………!!」

ルフィが、泣いて、る…

「答えろ!!!!」

『言わ…ない』

「クソガキが、一丁前に秘密を守ろうとすんじゃねェよ!!!」

何度も殴りつけられ、もう喋る気力すらない

このまま…目を閉じれば

「じゃあもういい!! ……死ねよ」

お父さんとお母さんに、会えるかなァ…