現海賊は現在ヒーロー科12 (ページ40)

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「やべェ、宝全部持ってかれちまう!!」

「喋べんじゃねェぞ、あのバカ……!!」

『ルフィ…』

ドキドキのルフィが喋ったら、あの子は絶対ポルシェーミに殺される

どうしよう、あの子絶対

「し…し…、知らねェ」

(ウソヘタッ!!!)

嘘つけない子だもん

「くくっ、………よしよし、知らねェなら仕方ねェ…」

「なんだおい!! 放せよ!! どこ連れてくんだ!!! 畜生ォ!!!」

『ルフィ…!!』

ルフィがポルシェーミに連れて行かれ、2人は慌てて海賊貯金を空箱に移し出した

「急げ急げっ!!」

「ポルシェーミ達がここへ来たら終わりだ!!」

「早く宝を他所へ移すんだ。ルフィの奴が口を割るのも時間の問題だ!!」

「ここに来られちゃ今回の盗品だけじゃなく、おれ達の5年分の海賊貯金が全部奪られちまう」

そんなに慌てる2人を見て、拳をギュッと握った

「レン、お前も自分の宝移すんだろ!?」

『いい』

「はァ!!?」

「何言ってんだ!!! お前が頑張って集めた宝、横取りされるかもしれないんだぞ!!?」

『いい』

「おい、どうすんだよ!!!」

『いらない』

「いらないって………お前、何言ってんだ!!!」

『お宝とルフィの命、どっちが大事かなんて、天秤にかけなくてもわかる
お宝なんかいつでもいくらだって集めれる!!!
でもね、人の命は一度奪われたらもう二度と戻って来ないんだよ!!!』

「おい、レン!!!」

『宝の方がそんなに大事なら結構!!!
私のあげる!!! 2人がそんなにお宝の方が大事なら、もう絶交だよ!!! さよなら!!!!』

「あ、おい！レン!!!」

鉄パイプを引っ掴み、走り慣れた森を駆け抜けてゴミ山の方へ向かう

ルフィ、待っててね

必ず助けるから!!!

『ねェ、おじさん…！』

「あ？」

『今日、小さい男の子を連れた運び屋が来たと思うんだけど』

「あぁ…この先に行ったな」

『ありがとう』

「おい、嬢ちゃん。金目のもん(ｶﾞｶﾞﾝｯ」

『持ってないの』

鉄パイプで殴り倒し、私は急いでルフィが連れて行かれたという場所に向かった

静かに窓を覗くと、血だらけのルフィがいた

ｶﾞｼｬｧｧｧｧｧﾝ！

『ルフィ!!!』

「お前は……!!」

「レン～～～～～～～～～～～～(ﾌﾞﾜｯ」