現海賊は現在ヒーロー科12 (ページ39)

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「サボ！さっさと殺れ!!」

「何言ってんだ、お前が殺れよ!!」

「おれは人なんか殺したことねェよ!!」

「おれだってねェよ!! やり方わかんねェ」

『ルフィ、今解くから待ってね』

2人「うォォォい!!!」

ブチブチとルフィを縛っている縄を解く

「お前何やってんだよ!!!」

『何って、ルフィの縄を解いてる』

「だから、コイツに秘密を」

『そんなの知らない』

「!!?」

『私は、人の命を奪うために貯金を稼いできたんじゃない。ルフィは私の大事な家族だよ。家族の命を奪う奴はエースだろうとサボだろうと、容赦しないから』

ギロリと睨みつければ、2人はゴクリと生唾を飲んだ

「レン～～～～～～～～!!!」

『もう大丈夫だから、泣かないでルフィ』

大泣きして顔がぐちゃぐちゃのルフィの頭を撫でていると、誰かの足音が聞こえた

「誰か来るぞ!!」

「とりあえず離れるぞ!! 宝が見つかっちまう!!」

ルフィを連れて、近くの茂みに逃げ込む

「ここらじゃ有名なガキだ。“エースとサボとレン”
お前らから金を奪ったのは…その“エース”で、間違いねェんだな!!」

(あいつ…)

「…しまった。あのチンピラ、ブルージャムんとこの運び屋だったのか。
…やべェ金に手ェ出しちまった…!!」

『本物の刀持ってるよ…!!』

「手下のポルシェーミだ、あいつイカれてんだ!!
知ってるか!? 戦って負けた奴は生きたまま“頭の皮”を剥がされるんだ……!!」

『ヒッ…!!』

顔が真っ青になる

「あれ？あいつ(・・・)は？」

「え？」

『ね、ねェ…アレ』

「あ」

「放せ～～～～～～～～!! コンニャロォ～～～～～～～～!!」

2人(なんで捕まってんだよーーー!!!)

『ル、ルフィ…』

な、何をやってるんだ…あの子は

「助けてくれーエース～～～～!!!」

「あのバカ、おれの名前を……!!」

『ルフィ～～～～(ｵﾛｵﾛ』

頭を隠して茂みの隙間からルフィの様子を見る

「お前……エースを知ってんのか…？」

「友達だ!! あ…でもさっきおれ殺されかけた…」

「あいつ、ペラペラと…!!」

「顔出すなよ、エース」

「一応聞くが、今日エースの奴が…おれ達の金を奪って逃げたってんだ…。どこにあるか知らねェよな」