現海賊は現在ヒーロー科12 (ページ34)

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「とにかく探そう!!」

「あ、あぁ!!」

街の中を駆け回るけど、レンの姿は見えない

レンside

『ハァ…ハァ!!』

森の中を駆け回り、急いで森を駆け抜けて海岸沿いに出た

ﾄﾞｻｯ

『ハァ、ハァ…』

持っていた大きな袋を地面に置き、肩で息を大きくする

お父さんやお母さんに笑顔でいろと言われた

でもさ、お父さん、お母さん

『笑顔なんて、辛いだけだよ………っ!!』

数日後・エースside

「なァ、レン」

『ごめん、エース。私行くとこあって』

「レン…」

『ダダンさん、行ってきまーす!!』

.

「(ﾌﾞｯｽｰ」

「おいおい、なんでそんなにブスくれてるんだよ。エース」

「レンの様子がおかしいんだよ!!!」

「レンの？」

「最近、おれともまともに喋べんねェし、何かっつうとどっか行っちまうし、1人でなんかしてやがるし…たまには怪我して帰ってくる」

「森に慣れるのに走ってるとかだろ？」

「だったら、おれに言うはずだろ!!」

「あのなァ、エース。過保護もほどほどにしろよ？
レンはおれたちと同じ年で、強いんだから」

「じゃあ、サボはレンが大怪我して帰ってきたらどうすんだよ」

「そりゃあ説教だな」

「それと同じだ」

「同じなのかよ」

グシャグシャと自分の髪をかきながら、最近のレンの行動を思い出す

朝飯を食わずに、おれたちの分を作って外に出て

それから夕飯までには帰ってきて…

夜中にはまた出て行ってる

「サボ」

「ん？」

「明日、レンの後をつけるぞ」

「え」

「あいつ、おれの時に後をつけたんだ。おれがやっても、言い返せないだろ」

「お前、ちょっとは信じてやれよ」

「信じてるからだ」

「…？」

「何かあってからじゃ、遅いんだ」

1人で、何をしでかすかわからないあいつだから

目の前で親を亡くしたっていう奴だから

「…わかったよ」

「サボ!!」

「ただし、何かあれば助けに行く。それでいいだろ？」

「あぁ、当たり前だ」

「よし、明日の朝早くにおれがそっちに行くからな」

「あぁ、頼む！」