現海賊は現在ヒーロー科12 (ページ28)

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『今日の夕飯は余ってる野牛のお肉で(ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ』

と、外から嫌な音が聞こえる

「うわああああああああああ!!!」

『ルフィ!?』

ﾄﾞｺﾞｫﾝ!!

『えぇっ!?』

「ウヘェ～～～～…」

『ル、ルフィ!?』

大木の下敷きになるルフィを慌てて救出すると、ルフィはブルブルと顔を振った

『いきなりどうしたの？』

「それより、アイツどこ行ったんだ!?」

『って、ちょ!?』

ビューンと走っていくルフィは、エースを追いかけて行ってしまう

『と、飛んだまっすぐ少年…………』

明らかにこの大木を折ったのはエースだ

それなのに、追いかけてくなんて…

ーーーーー
ーーー
ー

『あれ、エースは？』

「一緒じゃなかったのか？」

『先に出たから、もう着いてると思ってたんだけど……』

海賊貯金をしまっているところに向かってみると、サボしかいなくてエースの姿もない

そういえば、ルフィの姿も行く時見なかった

『そうだ、サボ!!!』

「？」

『今日ね、新しい子が来たの!!』

「新しい子？」

『うん。ルフィって言って、３つ下の麦わら帽子を被った男の子』

「ヘェ…」

『いい子なんだよ。言いたいこと素直に言う子で』

「ふーん…」

興味のない顔をするサボに、『つまんない？』と聞く

「会ったことねェからなァ…。まァ、レンが面白ェって言うなら…面白ェんだろうな!!」

『面白いよ、ルフィは』

「まだ来て1日目だろ？」

『だって、あんなに素直なの見たことないんだもん』

サボと笑い合っていると、エースが来た

『エース!!』

「なんだ、先に来てたのか」

『先に出たはずのエースが、なんで遅いの？』

「別に」

『……？あ、そういえばルフィは見てないの？』

「知らねェ」

『？』

「……(ﾌｰ…」

いつも通り、海賊貯金を集めて帰ってくる2人と話しながら、私は夕飯の準備のために先に帰った

『ル～～～～フィ～』

叫んでみても、ルフィの声も聞こえずどこに行ったんだろうと思っていれば

「うわああああああああ!!!」

『!!!』