現海賊は現在ヒーロー科12 (ページ27)

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「おれ、山賊大っっ嫌いなんだ!!」

ルフィの第一声目がこれ

「黙れクソガキ。あたしらだって、おめェみたいなの預けられて迷惑してんだ!!
ここに居たくなきゃ、好都合!! 出てってその辺で野垂れ死んじまえ!!」

「まーまーお頭」

「メシ食い足りねェ、おれもあの肉食いてェ!!」

「あの肉もこの肉も、エースが獲ってきた野牛の肉だ!!
あたしらにも分け前を渡すことで食卓に並ぶんだ
山賊界は不況なのさ
明日からおめェ死ぬ気で働いてもらうぞ!!
掃除・洗濯・靴磨きに武器磨き！
窃盗・略奪・サギ・人殺し!!!
いいな…!! ここでさせられたことは、絶対にガープの奴にチクるんじゃねェ!!
1日に1回、茶碗一杯の米!! コップ一杯の水!!
これだけは保証してやる。あとは自分で調達するんだ!!
そして勝手に育ちな!!」

『ダダンさん!!!』

「(ﾋﾞｸｯ」

『ルフィに変なこと吹き込まないでください!!!』

自分用のご飯を持ってくると、ダダンさんにそう一喝する

『ルフィだって、いきなりだからわからないことだらけです。それに、まだ7歳にさせることじゃない!!!
食べ盛りの子に、それだけなんて栄養失調になって倒れてますますおじいちゃんに怒られますよ!!!』

(強くなったねェ、レン……)

ガミガミ怒っていると、「うまそうだなァ」と言う声が聞こえる

『ルフィ、お腹減ってるよね。さっき、すごいお腹鳴ってたもん』

「うん」

『お口アーン』

「アーン」

パクッとかぶりつくルフィ

『私のご飯、少ないけどどうぞ』

「いいのか!?」

『もう食べてるけど、どうぞ』

「ありがとう!!!」

ごくんっと食べ終わったルフィは、「わかった」とダダンさんに言った

「ﾝわかったんかいっ!!! 泣いたりするとこだぞ、そこはァ!!!」

「昔、じいちゃんにジャングルに投げ込まれたことあるし、ミミズもカエルもヘビもキノコも、ここが森なら腹一杯食える
おれはいつか海賊になるんだ!! それくらいできなきゃな!!」

『あ、ルフィ。夕飯には戻ってきてね～』

「うんっ!!! あいつ…どこ行くんだ？」

「おめェがどこ行くんだよっ!!! …それより、海賊って言ったか、今!!?」

食器を片付けていると、ルフィはエースを追いかけて走っていく