現海賊は現在ヒーロー科12 (ページ26)

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95話新しい子ページ26

エースの誕生日もサボの誕生日も私の誕生日も過ぎて、しばらく経った頃

『よし、洗濯終わり!!!』

ペカーーーと白く輝く洗濯物に達成感を感じながら、私は洗濯カゴを片付ける

「だからじいちゃん、おれは!! 海賊王に」

「何が海賊王じゃあ!!! “悪魔の実”など食うた上に、ふざけた口を叩きおって!! ルフィ、お前も、エースも!!
将来は最強の海兵になるんじゃ!!!」

『ん？』

あの声は

『ガープおじいちゃん』

「おお、レン!!! 洗濯物か？」

『うん』

「偉いのォ……ダダンはおるか？」

『居ると思うよ』

と、おじいちゃんの側から私より少し小さい麦わら帽子を被った男の子が、ヒョッコリと現れた

「誰だ、お前」

『私はレン。キミは？』

「おれはルフィだ!!」

にっこり笑うルフィくんに、私も微笑む

『ルフィくんか、よろしくね』

「ルフィでいいぞ!!」

『わかった！』

おじいちゃんとダダンさんが何か言い合いしている中、私はルフィとおしゃべりする

『ルフィはおじいちゃんの孫なんだ!!』

「おう！レンも、じいちゃんのこと、じいちゃんって呼んでるんだな」

『勝手に孫認定されたんだけどね』

「しししっ！そうか」

『ルフィは何歳？』

「7歳だ!!」

『じゃあ、３つ違いだね』

「レンは10歳か？」

『うん。もう1人友達がいるんだけど、その子も』

ベチャッとルフィの頬に当たる

「げーっ!! ツバ!!! 汚～～～～!! おい!! 誰だお前!!」

『エース！』

「帰ってきてたのか、エース!!!」

野牛を獲ってきたエースは、ルフィに唾を吐きかけた

「あいつがエースじゃ。歳はお前より３つ上
今日からこいつらと一緒に暮らすんじゃ、仲良うせい！」

「う!!」

「決定ですか!!!」

「……なんじゃい」

「お預かりします!!!」

「う～～～～!!!」

「フン…」

野牛から降りたエースは、「さばいとけ」と言う

『何もツバ吐きかけることないじゃない!!』

「うるせェな!!! どうしようとおれの勝手だろ!!!」

『そうやってすぐ怒鳴るの、やめてってば!!!』

家に入っていくエースに、『バカァ!!!』と怒鳴りながら、ルフィの頬をハンカチで拭く