現海賊は現在ヒーロー科12 (ページ25)

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「おまけに、ずっと台所にいるし」

「料理の下ごしらえみたいなのだろう」

「にしても、1日かけることあるか？」

「んーーー…」

おかしいことだらけだ

『エース～～～～～～～～～～～～!!!!』

「！」

「レンか？」

『はァ、はァ…っ!!』

息を切らして、頬を真っ赤に染めて走ってきたレン

「お前、何してるんだよ」

『は、早くこれっ、届けたくって』

「？」

「なんだ、その箱」

白くて大きな箱

レンは、おれにその箱を渡すと開けてみろと言う

おれは、サボに蓋を開けてくれと頼む

パカッと開かれた箱の中には

「！」

「すっげェ!!!」

生クリームたっぷりの上に、真っ赤なイチゴが乗っててチョコレートプレートには

“エース、お誕生日おめでとう！”

その近くには、おれをモチーフにした砂糖菓子の人形があった

「お前、まさか今日」

『スポンジがなかなか焼けなくて……。やっと焼きあがって、急いで飾り付けして持ってきたの』

レンの手を見てみれば、絆創膏や包帯の跡があった

「………………サンキュー」

『うんっ!!!』

「サボ、食おうぜ！」

「おう！」

『フォークとお皿とナイフ持ってきたんだ!!』

「準備がいいな、レン!!!」

切り分けられたケーキの上には、チョコレートプレートと砂糖菓子の人形

それから大きくて真っ赤なイチゴがある

『改めまして、お誕生日おめでとう、エース！』

「サンキュー」

「っていうか、エースのこと呼び捨てになってるな」

『え…………あっ！』

「はははっ」

『ご、ごめん。嫌だった？』

「別に、ありがとうなレン」

『！うんっ!!!』

「エース、うまそうだぜ」

「あァ!!」

ふわふわのスポンジをフォークですくって口に運ぶ

甘くて美味しいケーキだ

「うめェ!!!」

「こんなケーキ、初めて食った!!!」

『ほ、本当？』

「あァ！」

「最っ高のバースデーケーキだ、ありがとう!!!」

『～～～～どういたしまして!!!』

ばくばくとサボとケーキを食べ進める

「プハー、うまかった」

「また作ってくれよ！」

『うん！次はサボね！』

「あァ。って、呼び捨てに」