現海賊は現在ヒーロー科12 (ページ3)

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レンside

家に入ったエースくんにムカつきながらも、私は岩の上に座っては、これからのことを考えた

このままこの家にお世話になると言うわけにはいかない

ある程度成長したら、お金を置いて出て行こう

でも、どれぐらい大きくなったらにしようかな

今だと、確実に力も弱いし捕まって売り飛ばされるかもしれない

今は守られるべきかもしれないし、大人になるって言ってもいつなんだろ

だとしても、私はそれまで大人になれる安心性はあるのかな

モンモンと考えていると、ドグラさんがご飯ができたからと呼びにきてくれた

家に入って、食膳の前に座っているとご飯とおかずが出てきた

「沢山食べて早く治さニィとな」

『はい』

「レン、敬語やめたらどうだい」

『敬語？』

「その、「はい」とか、「ます」とか、聞いててかたっ苦しいんだよ。もっと楽にしな。アンタの家なんだから」

『は、はァ……』

楽にしろ、と言われても……

『うんっ!!』

これでいいかな

お箸を持ってご飯をパクパクと食べ進める

一杯のご飯と、ほんの少しのおかず

それだけでも私にとっては嬉しかった

「もういいのか？」

『え？』

「ガキなんだから、沢山食べろ!!」

「おれの魚もやるぜ！」

「おれの肉も！」

ひょいひょいと皿に盛られていくおかずに、目を丸くさせながら見ていると、「沢山食べな」とダダンさんに言われる

食べていいのかな

チラリと山賊のみんなを見ると、私に食べろと勧める

嬉しくて、私はおかずを口の中に放り込んだ

「沢山食べたな、レン」

『お腹いっぱい…』

あんなに食べたの、久しぶり

「ホラ、さっさと寝ちまいな」

『はァい』

トトトトッと指定された部屋に向かう

「しかしまァ、あんなガキがなんだってこんなへんぴな島に」

「さァ…」

「まだ9歳ディすからね」

「小さい身体であんな大怪我背負いやがって
どんなことがあったのかはわからないけど、治るまでちゃんとメシ食わせなきゃな」

「そうディすね」