現海賊は現在ヒーロー科12 (ページ11)

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『私……認められないのかなァ』

「………………！」

『わかんないよォ……なんであんなこと起こったのか、なんであんな風に言われるのか……わかんないよォ』

「レン…………」

『エースくんと、仲良くしたい、だけっ、なのに…』

どうやっても全て拒絶される

「お前さんは、エースと仲ようしたいのか？」

『ゔんっ…』

「そうか…」

『私、嫌われてるのがなァ』

「ぶわっはっはっはっ、それはない」

『なん、でェ？』

「本当に嫌いなら、エースはいちいち受け答えせんじゃろう。大丈夫じゃ、レンならすぐにエースと仲ようなる」

じいちゃんがいるからな、とまた豪快に笑うおじいちゃんに

『なにそれェ』

と、泣き笑いした

エースside

しばらくしてから、ジジイが来た

岩に座って、おれは海を眺めている

「ぶわっはっはっはっ!! おい、エース。最近、荒れとるらしいな!!」

「…………!! ジジイには…孫がいるんだろ？……そいつは……幸せそうか？」

「ああ、ルフィか。元気に育っとるわい」

「ジジイ……」

「あァ？」

おれは

「おれは……生まれてきてもよかったのかな…」

「!?」

ずっと疑問に思っていたことを、ジジイに聞いた

「そりゃおめェ……生きてみりゃわかる」

「……………………」

「レンと仲良くしてやれ」

「!!?」

「あの子の親は、殺されたんじゃ」

「………!? えっ…」

「1ヶ月半ほど前じゃ……。あの子の故郷が海軍によって焼け野原にされたんわ……
両親を失ったあの子は、ずっとその苦しみを押し殺して笑っておる」

「なんで、知ってるんだ…………!?」

「………………あの子の、母親がそうじゃったからだ」

“ガープくん、あの子紹介してよォ!!!”

“あァ？”

“ホラ、あの子!!!”

“あやつは青キジの部下じゃ”

“ガープくんならできるでしょ!?”

“ちょ、ミュラさん!!! 早く行きましょうよ!!!”

「あの子の故郷を、わしゃあ守ってやれんかった」

ジジイの目には、後悔の念が湧いていた

その話をジジイから聞いたことも、この話もレンには内緒だとジジイは言った

おれは誰かに言うこともなく、ダダンの家に戻った