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『お父さん……、お父さん!!!』
「レン、強くな……ずっと、お母さんみたいに笑って、生き、て……」
ﾊﾟﾀ……
『お、父……さん？』
力尽きたように、腕を地面に落とした父にレンは、すぐに理解できた
“死”を受け入れた
『お父さん!!! お父さん、起きて!!!』
「アック…!!」
『船まですぐそこなの!!! 早く起きてよ!!! トラが明日来るの!!!
みんなでご飯食べて笑ってお風呂入って…冒険して………………!!!
また教えてよ!!!
お父さんが海にいた時に出会った海獣たちのこととか、海のこととか!!!
ねェ、起きてよ、お父さん!!!』
小さな手で、小さな体で父の体を引きずろうとするレンに、海軍は一瞬迷った
こんなに優しい子どもを、殺さねばならないのかと
だが、上からの命令には逆らえない
海軍はゆっくりと銃を向けた
「レン!!!」
『！』
「撃てェ!!!」
ｽﾞﾀﾞｧﾝ!!!
船に放り出されたレンは、目を疑った
「がっ……！」
『お母さん!!!!』
ドサッ！と船に乗ったレンは駆け寄ろうとした時「逃げて!!!」と叫んだ
「お母さんは、大丈夫
レン!!! お父さんの言いつけ、お母さんとの約束!!!
笑って、ずっと笑ってて
辛くても、怖くても、悲しくても、どんな時でも笑って過ごして
あなたを愛してくれる人が、きっとこの海のどこかで出会えるから。愛してるわ、レン」
『お母さん!!!』
ﾄﾞｻｯ
『やだ!!! お母さん!!!』
血だらけで倒れる母の亡骸に、レンは大きく叫び涙を流した
それもこれも、2人を死に追いやった海軍のせい
レンは近くにあった木の棒を手に取ると海軍に向かっていった
その時
ﾊﾟｷﾊﾟｷ
『!!?』
一瞬にして海兵が凍らされてしまった
『凍って……』
「お嬢ちゃん」
『！』
声をかけられたレンは、棒を構えながら声のした方向に立った
そこには、独特な雰囲気を漂わせる男がいた
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サッカーバカ(プロフ) - もちこさん» ありがとうございます！ (2019年9月8日 10時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ - 見ていてすごく楽しいです。更新待ってます！ (2019年9月6日 13時) (レス) id: de5ecd8e5f (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ひろおにさん» ありがとうございます！ローはここで出そうと思ってたので、出せて良かったです！！ (2019年9月4日 22時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ひろおに(プロフ) - いつも面白くて更新まってます。ローが出てきた瞬間きたーーーー！！ってなりました！！ (2019年9月4日 8時) (レス) id: 5598ff3e7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月2日 23時
