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茂みに隠れ、海軍をやり過ごす3人
アックは、ミュラに向き直り「港へ行け」と言った
「ミュラ、頼む」
「何言ってるのよ、あなたが……死んだら、私は」
「レンを、頼むぞ」
「アック……」
『お父さん？』
レンに向き直るアックは、悲しそうにそれでいて愛おしそうに見つめた
「レン、辛くても怖くても、笑って過ごすんだ」
『笑って？』
「どんなに辛くても、悲しくても……笑って乗り越えればいい
レン、誰にも負けるな!! 女の子だって、強く生きなくちゃいけねェんだ!!」
『？』
「何があっても、生まれてきたこの時代を、生まれてきた世界を、憎まないでほしい
人に褒められなくなって構わねェ
いつでも、笑ってられる強さを忘れるな
生き抜けば必ず楽しいことが、たくさん起こる
沢山の……お前を理解してくれる優しくて頼もしい仲間にきっと出会える!!!
だから、誰も憎まず誰も恨まず、立派な人間になれよ」
『お父さん？』
「愛してるからな、レン……。どんな時でも、おれはお前を愛している」
力強く抱きしめられたレンは、なぜかその時わかった気がした
大好きな父が今から何をしようとしているのか
『お父さん、やだ……』
「だから、頑張れ」
『やだ、やだやだ!!!』
「お母さんと、逃げるんだ」
『やだ、お父さん!!! 行かないで!!! お父さん!!』
「レン!?」
『お父さん、逃げようよ!!! 一緒に港に行こう!! 私、みんなと離れるの嫌だけど、お父さんと離れるのが1番やだ!!!
お父さんお願い、置いてかないで!!!
なんでも言うこと聞く、わがまま言わない、なんでも言う通りにするから、お父さん、お願い!!! どこにも行かないで……!!!』
縋るように、父の腕に抱きつく
「レン……」
「アック、お願い行かないで」
「…ミュラ」
「いつもの私みたいじゃないって言うかもしれないけど、私はあなたを愛してるの
置いてなんていけない、だから一緒に逃げましょう？
また新しい場所で新しく生活しましょうよ
この子のためにも、ね？」
アックは、頷いた
「どこだ!!」
「見つかりません!!」
「根絶やしにするためにも、探し出せ!!!」
「まだそう遠くには行っていないはずだ!!!」
茂みに隠れながら静かに港へ向かうレン達
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サッカーバカ(プロフ) - もちこさん» ありがとうございます！ (2019年9月8日 10時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ - 見ていてすごく楽しいです。更新待ってます！ (2019年9月6日 13時) (レス) id: de5ecd8e5f (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ひろおにさん» ありがとうございます！ローはここで出そうと思ってたので、出せて良かったです！！ (2019年9月4日 22時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ひろおに(プロフ) - いつも面白くて更新まってます。ローが出てきた瞬間きたーーーー！！ってなりました！！ (2019年9月4日 8時) (レス) id: 5598ff3e7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月2日 23時
