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「その何百人の中の1人に恋しちゃったのよね、あなたは」
「ぐぬっ……」
『？？』
グツグツと鍋で煮込まれたスープに、ミュラは「んん、いい匂い」と微笑む
「つくづく気にいらねェな、政府の人間は」
「政府の見解が変わるわけないわ」
『せいふ？』
「そう！世界政府！お父さんは、その政府の下で働いていたんだ!!!」
『せかいせいふって、いい人たちなの？』
「えっ？えーーー…」
「いい人もいるけど、大半は怖くて悪い人たちばっかりなのよ」
『えっ!!? お父さん、悪い人なの!?』
「お父さんは、いい人だ」
ご飯も食べたレンは、ウトウトと船を漕ぎだした
「レン、ベッドで寝ようか」
『んー…』
「明日、ローくんを港で迎えに行くんでしょ？さっ、寝ておいで」
『お父さん、抱っこォ』
「いくつになっても、甘えただな」
レンを抱き上げたアックは、レンの寝室へと向かった
「おやすみ、レン」
『おやすみなさい…』
スースーと眠ったレンを見届けた後、静かに部屋を出たアックは、ダイニングに戻った
「レンは？」
「すぐに寝たよ」
「寝付きの良さはあなた似ね」
「フン…」
「ちょっと、なんで怒るのよ」
「当たり前だろ、おれは海軍の人間なんだ
海賊を孕ませたことか……」
「……………………いつまで言うつもりなのよ」
「いつまでだって言うつもりさ。けど、愛してないわけじゃない」
「………………じゃなきゃ、殺してやるわよ」
「あのなァ」
「フフフ」
「ったく」
「けど、孕ませたって言う言い方に、賛同はできないわね」
「うぐっ…」
これが彼らの会話
信頼しているからこそ、こんな風に言えるのだろう
夜も更け、静かな島に1発の砲音が聞こえる
ﾄﾞｶｧ…ﾝ!!!
『！』
「な、なに!?」
「今の砲音……裏の浜辺から聞こえたぞ!!!」
「アック！」
「ミュラはレンを連れて森へ逃げろ、おれが見てくる」
「アック!!!」
家を飛び出したアックは、海へと走っていく
「なっ………………!!?」
そこに広がっていたのは、海軍の艦隊だった
「なんでこの島に……」
自分たちがいることは、誰の目にも触れていない
なのにどうして
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サッカーバカ(プロフ) - もちこさん» ありがとうございます！ (2019年9月8日 10時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ - 見ていてすごく楽しいです。更新待ってます！ (2019年9月6日 13時) (レス) id: de5ecd8e5f (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ひろおにさん» ありがとうございます！ローはここで出そうと思ってたので、出せて良かったです！！ (2019年9月4日 22時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ひろおに(プロフ) - いつも面白くて更新まってます。ローが出てきた瞬間きたーーーー！！ってなりました！！ (2019年9月4日 8時) (レス) id: 5598ff3e7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月2日 23時
