34-3 ページ3
「いただきまーす！」
ガツガツとカレーを食べまくる私たち生徒
「店とかで出たら微妙かもしれねーけど、この状況も相まってうめーーーー!!」
「言うな言うな、ヤボだな！」
『百ちゃん、がっつくねー』
「えぇ。私の“個性”は、脂質を様々な原子に変換して創造するので、たくさん蓄えるほどたくさん出せるのです」
「うんこみてぇだな」
瀬呂くんの言葉に、私と響香ちゃんが瀬呂くんを殴った
「何が“個性”だ…、本当…下らん…!!」
『(ﾋﾟｸｯ』
洸汰くんの言葉が、耳に届いた
「あれ、おかわり？」
『あ、ちょっと部屋に忘れ物しちゃって』
「早く戻ってこないと、カレー無くなるよー」
『うん!!』
気づかれないようにみんなから抜け出し、私は洸汰くんの後を追いかけると、モサモサ頭が見えた
『出久くん？』
「え、レンちゃん!!?」
『洸汰くん？』
「あっ…、うん」
カレーとスプーンを持った出久くんは、そのまま歩いていく
しばらく歩いて、崖のある洞窟が見えた
グゥーと大きなお腹の虫が聞こえる
「お腹すいたよね？」
『これ食べて』
そう話しかけると、「てめェ！」と洸汰くんは飛び退いた
「あ、ごめん。足跡を追って…！ご飯食べないのかなと…」
「いいよ、いらねぇよ。言ったろ、つるむ気などねぇ
俺の秘密基地から出てけ」
『秘密基地かァ…!!』
崖から見る山は一望できるし、空には満点の星が広がる
本当に懐かしい
「“個性”伸ばすとか張り切っちゃってさ…気味悪い。そんなにひけらかしたいかよ、“
面白くなさそうに言う洸汰くんに、出久くんが口を開いた
「キミの両親さ、ひょっとして水の“個性”の「ウォーターホース」…？」
「マンダレイか!?」
「あ、いや、えっと、ごめん!!
うん…なんか、流れで聞いちゃって…情報的にそうかなって…
残念な事件だった、覚えてる」
「…………うるせぇよ。頭イかれてるよ、みーんな…
馬鹿みたいにヒーローとか敵とか言っちゃって殺し合って、“個性”とか言っちゃって、……ひけらかしてるからそうなるんだ、バーーーーーカ」
ヒーローだけじゃない、“個性”、超人社会そのものが
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サッカーバカ(プロフ) - ちかぱさん» 題名の数字を間違えてました…！ご指摘ありがとうございます！ (2020年1月18日 23時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - 43-3話がないですよ？ (2020年1月18日 22時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 成る程、そうだったんですね。 早とちりしてすみませんでした。 (2019年8月25日 15時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ルナさん» 緑谷君が、倒してくれたので描写してません、違うところで出そうと思っています (2019年8月25日 10時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 筋肉マンを倒す描写がありません。 (2019年8月25日 4時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年8月24日 15時
