25話 救けに ページ38
非常階段の踊り場で待機していたみんなに、オールマイトの言っていたことを全て話し、ことの大きさに言葉を失った
まさかそんな事態になっているとは、誰も思っていなかったのだろう
「オールマイトからのメッセージは受け取った。俺は、雄英校教師であるオールマイトの言葉に従い、ここから脱出することを提案する」
飯田くんの提案に近くにいた百ちゃんも賛成した
「飯田さんの意見に賛同しますわ。私たちはまだ学生、ヒーロー免許もないのに、敵と戦うわけには……」
だけど、百ちゃんの雰囲気というか“声”からはまだ何者でもない悔しさが滲んでいた
上鳴くんはその声に困惑しつつも、パッと思いついたように隣の峰田くんを見た
「なら、脱出して外にいるヒーローに…」
「脱出は困難だろう。ここは敵犯罪者を収容するタルタロスと同じレベルの防災設計で建てられているからな」
『なるほど…インペルダウンみたいな感じか……』
アレは怖かった、うん
「じゃあ、救けが来るまで大人しく待つしか……」
そう気落ちする上鳴くんに、わずかに眉を寄せて聞いていた響香ちゃんが立ち上がった
「上鳴、それでいいわけ？」
「どういう意味だよ」
「救けに行こうとか思わないの？」
いつもは一歩引いたように冷静な態度の響香ちゃん
直接現場を見てきたから、どうにもできない苛立ちが募っていたのだろう
あの時、耳で感じたあの声
オールマイトの声とともに、不安に怯えは人々の小さな声も聞こえた
答えに詰まる上鳴君に代わり、怯えていた峰田くんが答える
「おいおい、オールマイトまで敵に捕まってんだぞ！
オイラたちだけで救けにいくなんて、無理すぎだっての！」
その言葉を出久くんは噛みしめるようにして聞いた
焦凍もおもむろに口を開きながら、その目は炎を出せる左目を見ていた
「俺らはヒーローを目指してる……」
「ですから、私たちはまだヒーロー活動を…」
左手を握りながら、焦凍は「だからって…」と遮った
「……何もしないでいいのか？」
「それは…………」
百ちゃんも言葉に詰まる
救けたい気持ちのあるみんな
「……救けたい」
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サッカーバカ(プロフ) - NSCさん» 誤字脱字、失礼いたしました。気分を悪くさせてすみません。手直しがまだ行き届いてなかったようです。すぐに書き直しますね。ご指摘ありがとうございます (2019年11月10日 8時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
NSC - 23ー2でオタクと書いてるんですけど、ヲタクなんですけど。間違わないでくれません？気分が良くない (2019年11月10日 7時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 揚げ鳥さん» カッコいい、かわいいヒロインを目指していますが、なぜかギャグ方向へ。戦闘に関しては麦わらの一味の技が多いと思いますが、よろしくお願いします。これから活躍多いです！！！！絶対！！！！ (2019年8月22日 17時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
揚げ鳥(プロフ) - うぉ…好きすぎます！！バトルシーンに上手く夢主ちゃんがくわわっていて、原作を保ちつつも夢主ちゃんが格好いい所を見せるのが最高です！！！これからも更新楽しみしています！！！ (2019年8月22日 2時) (レス) id: eaa68ff7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年8月21日 17時
