現海賊は現在ヒーロー科 (ページ34)

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5話ヒーロー基礎学ページ34

放課後の教室に戻り、書類などを詰め込む

誰もいない教室

ズキッと痛む背中

手の届かない場所なので、無意識に胸に手を当てた

『…………』

エースはもっと痛かったんだよね…

胸を貫かれて…熱くて…

ぐっと顔を引き締める

泣いてちゃだめだろ

『ルフィの支えになるんだ…!!』

みんなは教室に戻ってきて、勝己くんも戻ってきた

「帰んぞ」

『うん』

リュックを背負って出久くんに怪我の事を聞いたら、リカバリーガールという人が治してくれたらしい

よかった…

応急処置がよかったとのこと、大事に至らないって

『よかった……』

「何がだ」

『え、あ、ううん。なんでもないよ』

門を出て勝己くんと一緒に家に帰る

「あ、お帰り！」

『ただいまです』

手を洗い、部屋に戻り、包帯を取り替える

『いっ……』

ローの治療のおかげで痛みはないけど、たまに痛むのは思い出した時

『…………』

光己さんが使わないといって姿を全部写してくれる鏡をもらった

ポニーテールをほどき、金色の髪がフワリと落ちる

髪の毛をどかし、背中にある大きな火傷を見つめる

痛々しい火傷が大きくある

ルフィと同じ、ばつ印

……。

ポニーテールにくくりなおし、包帯を付け替え使わなくなった包帯をゴミ箱に捨てる

部屋の電気を消して、リビングへと向かった

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個性把握テストから1週間ぐらい経った今

《んじゃ、次の英文のうち間違っているのは？》

『はい！関係詞の場所違うから4番!! それから先生！』

《正解だぜ！それとなんだ!?》

『そこの英文、「in」より「of」の方が綺麗!!!』

《え、そなの？》

教科書と私を交互に見るプレゼント・マイクに『はい！』と微笑む

チャイムが鳴り、お昼ご飯時

「レン、昼飯行かねぇか？」

『あ、うん』

教科書の類を直し、焦凍とともに食堂へ向かう

昼は大食堂で一流の料理を安価で頂ける、らしい

『…………』

「どうした？」

『…………いや、なんか足りない』

やっぱり…

『やっぱり…サンジのご飯食べたいなァ』

(サンジ？)