現海賊は現在ヒーロー科 (ページ31)

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「まず、自分の「最大限」を知る。

それが、ヒーローの素地を形成する合理的手段」

705.2と驚く数字を叩き出した勝己くんは、私を見た

「やれや」

『はァ……初日からあんまり目立ちたくないけど…』

パシッと相澤先生から渡されたボールを片手で取り、円の中に入る

さァてと！

『さっ、どうするかな』

私の“個性”は「コピー」

言っておくけど、今日初めて使う

『んー……』

私が見てきたもの(・・・・・・)なら……

『借りるよ…ルフィ……!!!』

ルフィの技をイメージして……

『飛んでけェ～～～～!!!』

あっという間に見えなくなるボール

『…………あれ？』

「………………やりすぎだ」

計測不可、と相澤先生の持っていた機械がそう表示した

「てめェ……何やっとんだ」

『やっぱぶっつけ本番はやばかったかなァ……』

ニギニギと拳を握りながらいると、相澤先生が「ヒーローになるための3年間」と何か言う

「よし、トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し除籍処分としよう」

「「はあああ!?」」

はい、どうしましょう

「生徒の如何は先生(おれたち)の“自由”。ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ」

どうしようかな

「最下位除籍って…！入学初日ですよ!? いや、初日じゃなくても…理不尽すぎる!!」

理不尽、かァ

「自然災害…大事故…身勝手な敵たち…。いつどこから来るかわからない厄災

日本は理不尽にまみれている

そういう理不尽(ピンチ)を覆していくのがヒーロー

放課後マックで談笑したかったならお生憎

これから3年間、雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける

“Puls(更に) Ultra(向こうへ)”さ。全力で乗り越えて来い」

全力で、か

「さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ」

まず、50メートル走

記録的な結果を出す飯田くん

「はい、次」

『はい！』

屈伸をして、スタート地点に立つ

「あれ、海波何してんの？」

『屈伸』