現海賊は現在ヒーロー科 (ページ21)

今日:106 hit、昨日:237 hit、合計:467,876 hit

2-7 ページ21

女の子とバイバイした後、さっきの要領で勝己くんたちの元に戻る

「すっげぇ!!!」

「今のどうやったんだよ!!」

『秘密』

取り巻きくんたちと別れて、家に帰る

『ただいまです』

「お帰り～!! 勝己！ただいまぐらい言いな!!!」

「うっせぇ、クソババア!!!」

玄関で繰り広げられる光己さんと勝己くんのバトルを横目で流しながら、部屋へ向かう

リュックを置き、机に宿題やらを出していく

机には、持っていた電伝虫、そして冥王のビブルカード、永久指針(エターナルポース)、記録指針(ログポース)……

ビブルカードは飛んでいかないように透明な小さな箱に入れている

ビブルカードは全く動かず、焦げる事なくいる

つまり、冥王は死んではいないという事

それから、コレまでのことを記録しておいたノートが何冊かと新聞、そして机の横には鉄パイプを立てかけている

向こうの情報はいまだに何もつかめていない

ニュース・クーも飛んでこない

海賊も海軍もいない

“野郎共ォ!!! 宴だァ!!!”

あれだけ馬鹿騒ぎしていたのに、なぜか急に静かになるなんて……

『寂しくて仕方ないよ…』

ルフィ、ゾロ、サンジ、ナミ、ロビン、チョッパー、ウソップ、フランキー、ブルック…

みんな、元気？

みんなに会いたいよ…

ーーーーー
ーーー
ー

寂しいという気持ちを押し殺し、私は中学生生活を平凡に送った

私をいじめる人間もいなくなり、焦凍は焦凍で過ごすようになった

すでに中学3年生になった私は、雄英に呼び出されていた

『特別推薦？』

「ああ！」

校長室に通され、目の前にいるのは白いネズミなのかクマなのかまるでわからない生き物

根津校長と言うらしい

「キミは優秀だと凝山からよく聞いているよ!!
ぜひキミを雄英に招待したい!!」

楽して入れるわけがない雄英に、確実に入れると言う道ができた

まァ、どうでもいいけど

『よろしくお願いします』

今は、何が何でもこの世界で生き残らねばならない

あの海に戻るまでは