現海賊は現在ヒーロー科 (ページ18)

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楽しいとも思えない普通の中学生生活を送っていると、やはり面倒なことは起こるものであり、それは突然すぎるもの

「アンタ、なんで轟くんと一緒にいるわけ？」

「アンタみたいな外人に、轟くんは興味ないの」

はい、絶賛呼び出しくらってます

なんで私が……

小学校でもあったけどさ

『いや、外人って…』

「何よ」

『どこ見て判断したの』

「全部よ!!!」

「チビ以外のところよ」

『誰がチビだ!!!』

姉という立場でありながら、3人の中で1番背が低い私からしたら、すっごい禁句だぞそれ

「とにかく、轟くんに近づかないでくれない？」

『いや、近づかないでくれって言われても…』

あの子本人が近づいてきてるわけだし…

シャラン…と首から下げていたネックレスが音を立てて服の上に出てきた

「は？何これ」

「指輪？」

「アンタみたいな人間が、こんなのつけてんじゃないよ」

ネックレスに手を伸ばしてきた女の子達に、私は思い切りその手を叩いた

「いった!!」

「何すんのよ!!!」

『コレに触らないで!!!』

急いでネックレスを服の下に入れる

「生意気っ!!」

「一丁前にオシャレしてんじゃねぇよ!!!」

と、女の子がチラリと上を見た

ﾊﾞｼｬｧﾝ!!!

『冷た……』

服や髪、肌からポタポタと雫を落としていく

水だ

「これ以上ひどい目にあいたくなかったら、轟くんに近づかないでよね」

キャハハハと高笑いして去っていく女の子に、『なァ』と低い声で話しかける

「何よ……、ヒッ!!!」

『これ以上ひどい目って何？』

「だ、だから……」

『ねェ、何？』

「っ!!」

「だから、靴隠したり教科書捨てたり」

『そんなもん？』

先に手を出してきたのはアンタらだ

『たかが知れてるそんなもんで、私が泣くと思う？』

あんた達は知らないだけだ

『そんな幼稚なイジメしたところで、私は泣かないし何も言わないよ…』

「だ、だから……」

『先に手を出したのはキミたちだ…』

「ヒッ…!!」

『何されても、文句ないよね？』