現海賊は現在ヒーロー科 (ページ11)

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『キミの力はキミのもの。キミはキミ、お父さんはお父さんだよ』

涙を拭うと、しょうとくんは「ありがとう」とへにゃっと笑った

「焦凍ーー!!!」

「お姉ちゃん」

『しょうとくんのお姉さん？』

「うん。レンちゃん、ありがとう」

ハンカチを持ったしょうとくんは、そのままお姉さんの方へ駆け出していった

幼い頃のルフィのように…

『おっと、いけない。ボーッとしてると日が暮れてしまう』

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『ただいま帰りました～』

パタン、とドアを閉めて靴を脱いでリビングへ向かうと、がばっと抱きつかれた

「どこ行ってたんだよ!!!」

『かつきくん』

「家帰ったらいねぇから、びっくりしたんだぞ!!!」

いや、私……

『ちょっと散歩してだけだよ』

「ババアか」

『ババア言うな』

覇気を纏っていない普通の拳でゴンッとかつきくんの頭を殴った

かつきくんをひっぺがし手を洗って、今日の新聞だと言う夕刊を広げながらノートに写し取る

テレビのニュースをつけながら、目と耳をフル回転させて情報を取り込む

ここにきてから驚くことの連続

まず、2メートル以上の人間なんてそうそういないと言うこと

「個性」を持っている人間が、成長しただけだとかそう言う理由だけであって、強靭な肉体を持った人間などいなかった

オールマイトは違う。うん、あれ画風違う

お金の使い方も、前と変わらなかった

そして、この世界のことを少し勉強するためかつきくんから光己さんにお願いしてもらい、図書館へ行かせてもらった

膨大な量の本に驚き、飛び跳ねながら何十冊という本を読み込んだのち、この世界のことを深く知ることができた

幼稚園を卒園したかつきくんといずくくん

そして、小学校へと入学した

学校っていうのも、驚き光己さんに聞けば

いろんなことを学ぶところだと教えてもらった

ものはついでだと私も入学させられた

『いや、なんで!?』

20歳の私がなんで6歳や7歳の中に入っていくんだ

話題性というか、年の差というか

一歩間違えたら色々と危ない気がする

「レン、行くぞ!!!」

『んー』

真っ赤なランドセルを背負いながら、かつきくんと一緒に学校へ向かう