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「完成しました、これが我が社のカリーです」
ドルイット子爵が、揚げたものを切ると中からカリーが出てきた
「これが我がファントム社が自信を持ってお出しするカリー、その名も、カリーパンです!!」
と、審査員たちは食べると高評価をした
だが、なぜか私とシエルはトリハダがしてならない
「さあさあ、お待ちかねのご試食タイムです！お好きなカリーをお召し上がりください」
ガヤガヤと試食を楽しむ者たち
しばらく経ってから、審査が終わり優勝を決めることになった
「お待たせ致しました。話し合いを重ねた結果、此度の品評会の優勝者は…ハロルド・ウエスト社、ファントム社、両者の同着優勝とさ」
と、トロフィーが宙を舞った
「…あ？」
「お待ちを」
あの身なり…
「その勝、ぶ」
馬に乗った女性が、トロフィーを持った男を踏みつけた
「あれは…」
私とシエルは、タッとその女性に駆け寄った
2人「女王陛下！なぜこの様な場所へ!?」
「「じょ…」」
「御機嫌よう、皆さん」
「「女王陛下ぁあ!?」」
英国女王、ヴィクトリア
英国史上最も輝かしい時代を築いた女王だ
世界中に植民地を広げ、英国を“太陽の沈まない国”と呼ばれるほどに発展させた、政治的手腕のみならず服や行事・ダンスに至るまでさまざまな流行を発信し、国民に絶大な人気を誇っている
夫であるアルバート公を亡くした今も、彼を深く愛しているとか
余談だが、国民的人気番組“暴れん坊将軍”のモデルは、陛下という噂がある
「話が逸れましたが、女王からお話があるそうです」
踏みつけられていた男が、女王に手を貸しながら馬から下ろした
「このカリー対決、とても素晴らしかった
会場に満ちる香りにワイト島でアルバートと食べたカリーを思い出しました…。
アルバーーーーートォオオ、このカリーも一緒に食べたかったぁああああああ」
「女王様って、結構キャラ濃いんだね」
2人「言うな」
泣き崩れる女王
「この勝負、審査員として招待状を頂いた私にも1票はあるのよね？私が選ぶのは」
トロフィーを持った女王は、まっすぐと歩いていく
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サッカーバカ(プロフ) - ベルモットさん» 私もサーカス編書くのが楽しみです！特にヒロインと葬儀屋に関してはシエルと同じようにしていきます。最新刊のお話にたどり着けるよう頑張ります（このシリーズ、長くなりそうな気もしてきました） (2019年8月21日 6時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。次は箱船サーカス編ですよね。楽しみにしています。夢主と葬儀屋に特別な関係性とかってありますか？ (2019年8月20日 10時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月26日 10時
