31話 あの日 ページ48
私とシエルは銃を、ジョーカーは持っていた剣で、セバスチャンはナイフで互いの首にあてがった
「は…伯爵？令嬢？」
私たちの首に向けられた剣に気付いたケルヴィンは、ジョーカーに目を向けた
「ジョーカー!! 伯爵と令嬢にそんな危ない物を向けるのはやめなさい!!」
「しかし」
「僕の言うことが聞けないの!?」
ジョーカーは剣をしまうと、セバスチャンに拘束された
「ケルヴィン男爵、誘拐した子ども達はどこだ」
「なーーーーーんだ」
『!?』
銃を向けられているというのに、こちらに顔を向けてきた
「あの子達に会いたかったのか。地下にいるからすぐ案内するよ。それに、地下にはキミたちに見せたいものがあるんだ」
2人「？」
ケルヴィンに案内させ、人質としてジョーカーを連れて行く
地下への階段を降りた後、長い廊下を歩く
「キミたちと並んで歩いてるなんて夢みたいだ」
「無駄口を叩くな。さっさと子どものところは案内しろ」
「う、うん。ごめんね。でも、嬉しくて
何故、僕にあの日あの場所…。キミたちのそばにいられなかったんだろうって」
「あの日？僕たちの…そば？」
『一体、なんの話だ』
訳がわからない
「どれだけ後悔しても時間は戻らない。でも僕は気付いたんだ、戻らないならもう一度やり直せばいいって
ほら見て！準備に3年もかかってしまった
さあ、やり直そう。ファントムハイヴ伯爵、ファントムハイヴ伯爵令嬢。3年前のあの日を!!」
NOside
ー5年前ー
「あ、いたいた。ファントムハイヴ伯爵！」
窓辺に佇む1人の男性に声をかける男とケルヴィン
「紹介しよう。ケルヴィン男爵だ」
「初めまして」
挨拶をするファントムハイヴ伯爵…。つまり、先代
「ほら、まずお前からご挨拶しなさい」
「はいっ」
『うんっ』
「初めましてケルヴィン男爵、シエルです」
『姉のアニエスです』
と、挨拶をしたシエルはすぐに先代の影に隠れた
「すみません、この子は人見知りで。少し体が弱くてあまり外に出ないものですから」
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サッカーバカ(プロフ) - ベルモットさん» 私もサーカス編書くのが楽しみです！特にヒロインと葬儀屋に関してはシエルと同じようにしていきます。最新刊のお話にたどり着けるよう頑張ります（このシリーズ、長くなりそうな気もしてきました） (2019年8月21日 6時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。次は箱船サーカス編ですよね。楽しみにしています。夢主と葬儀屋に特別な関係性とかってありますか？ (2019年8月20日 10時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月26日 10時
