29話 うるさい奴ら ページ42
テントを出ると、あの死神の男がいた
「私共は用事が済みましたので、お先に失礼します」
「飼い主付きであれば、どこへ行こうが関係ありません。どうぞご自由に。これで私もやっと安心して移動できます」
「お前たちは俺になんの連絡もなしに2日もどこへ行ってたんだ!! あと少しで捜索願いを出すところだったぞ!!」
「お前には関係ない」
『ゴホッゴホンッ』
「お前たちどうした？顔色が悪いぞ」
「大したことはない、放っておけ」
トンッ、とセバスチャンの胸に倒れる様に楽な姿勢を取る
「大したことなくはないだろう。お前たち絶対に風邪を引いてるぞ。熱があるんじゃ…」
「ない！平熱だ」
「嘘つけ!!」
「ついてない」
「シエル!!」
寝室に入ると、セバスチャンがベッドの上に下ろしてくれる
フカフカのベッドの寝転がると、一気に疲れが押し寄せてくる
「確かに坊ちゃんとお嬢様は、嘘や秘密が多くていらっしゃいますよね
坊ちゃんとお嬢様が幼少のみぎりからの持病をお持ちとは私も存じ上げませんでした
なぜお話しくださらなかったのです？」
「聞かれなかったから答えなかっただけだ。それにもう治ってる」
「さようでございますか。しかし、気をつけるのに越したことはありせん
今度喘息についての医療書を読んでおくとしましょう」
「それも美学か？」
熱湯に浸したタオルをしぼり、私とシエルの体を起こす
「どんな事態にも対応できてこそ、執事ですから」
「そんなことより、紋章院で調べてきたことを早く報告しろ」
「紋章院…。あの
「ケルヴィン？」
「ご存知なのですか？」
どこかで聞いた名前だ…
「僕とアニエスは慈善活動家とやらは好かないから、直接の知り合いではないが。
確か、
『…………………』
「まあいい。名前さえわかれば十分だ。出かけるぞ」
着替えが済む
「
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サッカーバカ(プロフ) - ベルモットさん» 私もサーカス編書くのが楽しみです！特にヒロインと葬儀屋に関してはシエルと同じようにしていきます。最新刊のお話にたどり着けるよう頑張ります（このシリーズ、長くなりそうな気もしてきました） (2019年8月21日 6時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。次は箱船サーカス編ですよね。楽しみにしています。夢主と葬儀屋に特別な関係性とかってありますか？ (2019年8月20日 10時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月26日 10時
