4きょうだいの絆10

メリークリスマス-4 ページ11

「セレナ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

『サボ！』









積荷のチェックをしていたセレナに「セレナ!!」と肩を掴む









「あのさ」

『何？』









いつものように優しい笑顔を浮かべておれの目を見てくれる









「好きだ!!」

『へ？』

「おれはこれからもずっとお前だけが好きだし、お前だけを愛していく!!!」

『ちょッ、サボ!?』

「任務で命を落とすことだって、怪我をすることだってある
それでも、それでもおれを待ってて欲しい」

『………………!!!』

「おれは、ずっとセレナを傷つけてたから…今更みたいな感じがあるけど、けど」









おれが顔を上げると、セレナはおれの首に手を回して抱きついてきた









「えっ、え!?」

『今更なんてこと、言わないでよ…。私、いつまでも待ってるつもりよ？
おばあちゃんになっても、死んでも…いつまでもサボを待ってる。私だってサボが好きなんだもん』









コツンと額をくっつけて、頬を染めるセレナ









『任務から帰ってきたら、一緒にクリスマスしよう？
だから、怪我なしで帰ってきて？』

「…あァ」

『だからこれは』

「え？」









頬に手を添えて、セレナはゆっくり近づいてきた









ふにっ、と唇に当たる柔らかいモノ









『ちょっとばかり早い、クリスマスプレゼント』

「……………」









少しだけ話した唇からそんな言葉を言われて、おれは心臓がドクドクと早く動くのを感じる









「な、なァ」

『？』

「もっかい、いい？」

『…おねだりさんめ』









そう聞いてみると、『いいよ』とおれの手をつかんで自分の頬に添えるセレナを見て、どこでそんなのを覚えてきたのだろうかと思いながら、ゆっくり近づく









セレナがおれにしたように、おれもゆっくり重ねた









数秒繋がったあと、おれは「あー」とセレナの肩に顔を埋める









『どうしたの？』

「おれ、最高に幸せ…。任務早く終わらせる」

『終わらせてくれないと、すごいクリスマスプレゼントあげれないのに』

「すごい？」

『帰ってきてからのお楽しみ』









と、またちゅっとリップ音を鳴らして、可愛らしく笑うセレナに、おれは本当に心底彼女に惚れているのだと思った

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