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思い出すのは、フィニが自分を庇って死んだ光景
ジュアが自爆した光景
『いやァ!!!』
逃れるようにして、血だらけの両手で顔を覆ったが、いやなものは頭にこびりつき、声は耳にこびりつく
“ごめんなァ………“セレナ””
『あああああああ!!!』
“かっこよく、助けてあげられなくて…………!!!”
“おれ、ずっと見守ってるから”
少し目を開け、自身の手を見つめれば血が滲んでいる
その血を、フィニの血だと思えてしまう
思い出せば、怖くなり心臓が大きく跳ねた
消えろ消えろと叫んでも、やめろやめろと叫んでも
消えることもなく、止めることもなく何度も彼女の頭の中で再生される映像
あたりをボロボロに破壊して、やっと落ち着いたセレナは肩で息をし、すでに限界を迎えていた
そんな彼女に、ローが近づいた
「戦争は終わった…。フィニとジュアは…」
『言わないで!!! 何も言わないで…!!!』
大きな声を出してローにそう叫ぶ
『頬っぺたなら…………ちぎれるほどつねったし叩いた……!!!
夢なら、醒めるはずだもん……!!』
わかってた
わかってたけど、認めたくなかった
『夢じゃ、ないんでしょ…………？』
瞳からポロポロと涙が流れる
『ジュアとフィニは…………!!! 死んだんでしょ!!!?』
受け入れがたい現実が、今の彼女を苦しめていた
「……ああ、死んだ」
幼い頃から自分の後をついて回るジュア
自分の家の隣に住んでいたお兄さんのフィニ
その2人を一気に失った彼女に、残されたもの
『うわああああああああああああァア!!!!!』
彼女は喉が枯れるまで泣き続けた
その声は……どこまでも、どこまでも聞こえ続けた
バルティゴ数日前・シエルside
ピリピリした空気の中、おれはコーヒーを飲んでいた
シェンカーさんが淹れたコーヒーじゃないから、すごく美味しいとも感じれない
セレナちゃんとジュア、シェンカーさん、そして頂上戦争の新聞はまだ届いていない
どちらが勝ったのか、どちらが負けたのか
おれたちは、新聞を待つしかできなかった
96話 お前は、おれたちの兄妹弟だ→←95話 崩れた一等星の心
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サッカーバカ(プロフ) - ティアさん» 辛いこと乗り越えた先に幸せが待ってます！！！文才が素晴らしいと言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです！！！励みになります！！！ありがとうございます！！！ (2019年9月1日 9時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ティア - やっともう少しで追いつきます…うう、白ひげパパー、ジュアー、フィニー（泣）三人が安らかにありますように…。ヒロインちゃんには今まで泣いた分幸せになってほしいです…。(主様の文才が素晴らしすぎて涙が止まらない私氏) (2019年8月31日 20時) (レス) id: 38d8112070 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - うさぎくろさん» ありがとうございます！！！！ヒロインのこれからを、どうぞよろしくお願いします！！！！！！！！ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - マリン さん» 尊敬なんて……！嬉しいです！！文才能力がないので、読みにくいと思いますがよろしくお願いします (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ぷぅさん» ゆっくりとですが、更新していきます！ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年8月9日 21時
