100話 火拳の初めての任務 ページ35
サボから受け取った紙を広げれば、そこには
『……』
「なんて書いてるんだ？」
サボとエース、シエルくんも覗き込んだ
「セレナ、わかんのか？」
『うん』
「えぇ……」
「なんでわかんだよ」
なんて書いてるかわからない文字に、3人は首をかしげる
小さい頃、フレバンスで遊んでた時とトラくん、ジュア、フィニ、私にラミちゃんで遊んでた時に使ってた暗号
“大丈夫か？
怪我が心配だが、無茶をしていないと願っている
まだ戦争の傷跡は深いだろうが、ゆっくり治していけ”
『…………』
自然と笑みがこぼれる
『……ありがとう、トラくん』
紙を両手で包み込むように抱きしめる
ーーーーー
ーーー
ー
ご飯を食べ終え、部屋で休んでいるとノックされた
『はい？』
「おれ、だけど」
『サボ？』
「お、おう」
部屋に入ったサボは、しどろもどろになりながら「あ、あのさ」と目を泳がせた
「コレ……」
『？』
サボが見せたのは、ずっと無くしたと思ってたネックレスだった
『ネックレス!!』
「わ、悪ィ…おれが持ってた」
『え、どうして？』
「セレナがさ、おれとマーナが部屋で寝てて迎えに来た時に、その、おれのこと突き飛ばしただろ？」
『うん……』
「その時、落としてたんだ…。多分、金具が壊れて…」
サボは申し訳なさそうに首の後ろに手を当てていた
「悪ィ、ほんとに…ごめん」
『…………』
「か、金具はコアラが直してくれたからつけれんだ!!
あ、つける!!」
アセアセと焦りながらネックレスをつけるサボに、私は髪の毛を持ち上げ首筋を見せる
冷たいチェーンの鎖が肌に触れる
「はい」
『ありがとう』
「10年も……待たせてごめん」
『…………』
「10年前の、手紙のこと……言ってもいいか？」
“どんな内容なのかは、会って直接、ちゃんと自分の口で伝えるから。それまで、待っててくれ”
『…………いいよ』
ﾄﾞｸﾝ
心臓が早く鳴り響く
怖い
待ち望んでいた言葉じゃなかったら……
「セレナ」
『はい……』
「……………………好きだ」
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サッカーバカ(プロフ) - ティアさん» 辛いこと乗り越えた先に幸せが待ってます！！！文才が素晴らしいと言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです！！！励みになります！！！ありがとうございます！！！ (2019年9月1日 9時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ティア - やっともう少しで追いつきます…うう、白ひげパパー、ジュアー、フィニー（泣）三人が安らかにありますように…。ヒロインちゃんには今まで泣いた分幸せになってほしいです…。(主様の文才が素晴らしすぎて涙が止まらない私氏) (2019年8月31日 20時) (レス) id: 38d8112070 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - うさぎくろさん» ありがとうございます！！！！ヒロインのこれからを、どうぞよろしくお願いします！！！！！！！！ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - マリン さん» 尊敬なんて……！嬉しいです！！文才能力がないので、読みにくいと思いますがよろしくお願いします (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ぷぅさん» ゆっくりとですが、更新していきます！ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年8月9日 21時
