99-8 ページ34
セレナside
「全く……なんでこんなに大怪我で帰ってくるのかい？」
ドアを閉めたメイリンは、フゥと息を吐きながら呆れたように言う
「おまけに切り傷に刀傷、擦り傷に大火傷……どうしたらこんなに大怪我になるの？」
『……どうしたらって、言われても……』
「女の子なのに……。あーあ、こんな大火傷までして……傷の痕、一生残るよ？綺麗な肌なのに」
『…………いいんです。戒めだから』
「……2人を失ったことに対しての？」
『そう、受け取ってもらっても構いません…。もう、何も失わないために』
「…………、大きなこの傷は、キミの心も深く抉っている……。おれなら、この傷を覆い隠せることができる。それでも、キミはこの傷を一生背負っていくの？」
『背負います。私は、何も守れてなかった
父も母も、お父さんも、フィニもジュアも……エースだって』
弱かったから、みんなを守れなかった
「………」
『強く、なりたいんです』
「…なぜ？」
『なんでも守れる、どんなことにも手を指し伸ばしたい
助けを呼ぶ人の声を聞き、どんな場所にでも助けに行きたい』
「…なれるさ、キミなら」
ーーーーー
ーーー
ー
「ハイ、手当て終了」
『ありがとうございます』
「お医者さんに診てもらったんだよね？」
『え？』
「この手当ての丁寧さ…お医者さんでしょ？」
『……………』
そう……
『私の知る中で、1番優しくてかっこいい頼りになるお医者さんです』
“バァカ”
ｶﾞﾁｬ
「セレナ!!!」
「え、男3人が何廊下で待ってんの？気持ち悪」
「メイリン、セレナになんもしてねェよな!!?」
サボがメイリンに聞くと、メイリンはなにかを思いついたように笑った
「さァねェ？」
「メイリン〜〜〜〜!!!」
「なんかされたのか？」
『何もされてないよ？』
「なら放っとこう」
「だな。飯食いに行こうぜ」
「セレナちゃんの好きなものばっかりだから」
「サボ〜、先いってるぞ」
ガルルルルと吠えるサボが慌てて私たちを追いかけてくる
「セレナ、マーナからコレ」
『？』
「トラファルガーから連絡きたんだってさ。それで伝言」
『トラくんが？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サッカーバカ(プロフ) - ティアさん» 辛いこと乗り越えた先に幸せが待ってます！！！文才が素晴らしいと言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです！！！励みになります！！！ありがとうございます！！！ (2019年9月1日 9時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ティア - やっともう少しで追いつきます…うう、白ひげパパー、ジュアー、フィニー（泣）三人が安らかにありますように…。ヒロインちゃんには今まで泣いた分幸せになってほしいです…。(主様の文才が素晴らしすぎて涙が止まらない私氏) (2019年8月31日 20時) (レス) id: 38d8112070 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - うさぎくろさん» ありがとうございます！！！！ヒロインのこれからを、どうぞよろしくお願いします！！！！！！！！ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - マリン さん» 尊敬なんて……！嬉しいです！！文才能力がないので、読みにくいと思いますがよろしくお願いします (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ぷぅさん» ゆっくりとですが、更新していきます！ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年8月9日 21時
