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もう誰の名前も顔も思い出せない
そうして脳みそが焦げ落ちていくような気分になって、あてもなくさまよっていたら
自分の名前も忘れちまった
気がつけば、炎は無くなっていた
目の前にあるのは、綺麗な海
助かった、のか？
ん……？
あそこに誰かいる!!!
「おーーーーーーーーい!!!」
何度か呼べば、人影はこちらを見ていた
あれ、あの顔どっかで見たな
それも、女と男
「助けてくれ!!! こっちはひどい火事なんだ!!!
よかった、誰かに会えて……!!! 1人でここまで来たんだけど、逃げ道もねェし、どうしようかと思ってたんだ!!!」
パシャッと海に足を入れると、2人は「入るな!!!」と叫んだ
「え……？」
「こっちはお前が来るような場所じゃない」
『引き返して』
え、なんで
「引き返す!? あの道をか!!? バカ言うなよ!!!
いやだ、あんな思いをするのはもう嫌だ!!! おれもそっちに行きてェ、行かせてくれ!!!」
叫べば叫ぶほど、2人は首を縦に振らない
それどころか、ダメだの一点張りだった
「そっちにまだ」
『キミと同じ思いをしている人がいる』
「…………!?」
おれはゆっくり、炎を振り返る
すると、そこには泣き叫んでいる男の子がいた
麦わら帽子をかぶり、大きく泣き叫び、大粒の涙を流す男の子
『あの子をお願い、私たちの弟なの』
「弟？お前らの？」
「ああ、そうだ。お前の弟だ」
オレンジ色のテンガロンハットを被った男が、驚く発言をした
「おれの、弟……!?」
『そうだよ、忘れちゃったの？』
青い髪の毛が揺れる
「お前ら、おれのこと知ってんのか!!?
おれ、ここに来るまで長すぎて…自分のことも、何もかも忘れちまって!! 思い出せねェんだ!!!」
「お前は、おれたちの兄妹弟だ」
女がポイッと赤い盃を4つ放り投げた
その姿は、幼く優しい笑顔を浮かべた女の子と、悪ガキのように、でもどこか自信のある笑顔のある男の子
パシャッパシャッと水の中に落ちる4つの盃は、2つは海の中に沈んでしまった
なんで、そんな
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サッカーバカ(プロフ) - ティアさん» 辛いこと乗り越えた先に幸せが待ってます！！！文才が素晴らしいと言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです！！！励みになります！！！ありがとうございます！！！ (2019年9月1日 9時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ティア - やっともう少しで追いつきます…うう、白ひげパパー、ジュアー、フィニー（泣）三人が安らかにありますように…。ヒロインちゃんには今まで泣いた分幸せになってほしいです…。(主様の文才が素晴らしすぎて涙が止まらない私氏) (2019年8月31日 20時) (レス) id: 38d8112070 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - うさぎくろさん» ありがとうございます！！！！ヒロインのこれからを、どうぞよろしくお願いします！！！！！！！！ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - マリン さん» 尊敬なんて……！嬉しいです！！文才能力がないので、読みにくいと思いますがよろしくお願いします (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ぷぅさん» ゆっくりとですが、更新していきます！ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年8月9日 21時
