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歩くこともままならない私は、どうすることもできず近くにあった岩に座った
緑の生い茂る木々に、目を移せばチラリと見えた何か
「お前……」
『！』
「何してる」
『えっと……外に出たいと思って』
「……出てくつもりか」
『ち、違う!!! 今日からここに住ませてもらうことになって…』
髪にそっと触れれば、あるはずのものがなかった
『髪留めがない!!!』
「？」
『ね、ねェ!! 白い髪留めなかった!?』
「髪留め？」
『大切なものなの…!! お母さんからもらった、大切な…大切な…!!!』
どうしよう、お母さんにもらった最後の……!!
「……こっちだ」
『！』
親指で森の中を指す男の子
「こっちだ」
『！』
そのまま歩いて行ってしまう男の子に、慌てて後を追いかけた
ズキズキと痛む足を気にしながらも、必死に後を追いかけた
「おーーーーい、サボ〜〜〜〜!!!」
『？』
「エース！」
男の子は、突然誰かを呼ぶと上から何かが落ちてきた
「あっ!!」
『！』
「気づいたのか!!! よかった〜。心配してたんだぜ？」
『キミは…』
「おれはサボ!! こっちはエースだ」
「おいサボ、勝手に名前を教えるんじゃねェよ!!!」
「どうせバレるし、変なあだ名で呼ばれるよりいいだろ？」
「ぐっ……」
「で、お前なんて言うんだ？」
『あ、ティラです』
「ティラか、いい名前だな!!」
『ありがとう』
優しそうなサボくんと、どこか険しい顔のエースくん
「でもびっくりしたよ。いきなり倒れるんだもん」
『あははは…』
「ティラはどこから来たんだ？」
『え？』
笑顔が固まった
『あ……えっと、うん』
「？」
『気がついたら…ここにいたって感じかな』
ごまかせてない気もするけど、今はこれが精一杯の答え
「まァ、いいけど…。それより、なんでここに？」
『そう!!!』
「!?」
ガシッとサボくんの手を取る
『私の髪留め知らない!!?』
「か、髪留め？」
『白くてキラキラした綺麗な髪留めなの!!
アレ、お母さんからもらった大切なものなの…』
「そうだったのか…。ソレならエースが知ってるぜ」
『え？』
「!!!」
「昨日、ティラのだと思って取っておいたんだよな」
「あ、ああ…」
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サッカーバカ(プロフ) - くまくまたろう。さん» ありがとうございます！ちまちまと更新していきます！容姿は私も好みです！！！金髪いい感じ〜〜〜〜 (2019年9月13日 11時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - え、好きです。(唐突)楽しませてもらってます…金髪とかもろ好みです。ありがとうございます。サボは推しです。ありがとうございます。色々ありがとうございます。(？) (2019年9月5日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - マリン さん» ありがとうございます！ゆっくり更新ですが、よろしくお願いします！ (2019年8月20日 10時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - こちらも読ませて頂いてます！更新頑張ってください！ (2019年8月19日 21時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月29日 19時
