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「まだ傷が治ってないのに、なんで出て行ったんだい!!?」
女の人はそう怒鳴ると、反射的に『ごめんなさい』と謝ってしまう
「どうして、出て行ったんだい？」
『え、と…手当てをしてもらったし…それに』
それに……
おぞましい光景が頭の中に浮かび上がり、キュッと服を強く掴んだ
「…………。……アンタ、どこから来たんだい」
『え……あ、その』
女の人の質問に答えられずにいると、「親は」と聞かれる
『いま、せん』
それが精一杯の返事だった
「掃除洗濯……」
『え』
「シャバ提供してやる代わりに、しっかり働きな!!!」
『え……』
女の人は、「ここに住みな」とタバコを吸いながら言う
『どう、して……』
正体も、ましてやどこの誰かもわからない私を置くなんて…
「ガキをこんな山奥に放つぐらい、アタシは冷たくないよ
仕事するならここに住みな」
『…………』
女の人の言葉を、簡単に信じることはできない
でも
『よろしく、お願いします』
今は1人では何もできない
何もできないうちは、大人に頼ろう
今の私ができる、精一杯のこと
足の手当てをしてもらい、パタパタと動かせばなんともなかった
『ありがとうございます』
「いいんだよ」
山賊の人が良かった、無理すんなよ、など安堵の言葉を発した
その一つ一つの言葉を信じることができる人はいるんだろうか
人は平気で嘘をつく生き物
私は簡単に、信じれない
「怪我が治るまで、大人しくしてな。外に行きたかったら、エースに言いな」
『えーす？』
誰だろう
「アンタをさっきおぶってた奴さ。昨日もアンタをおぶって帰ってきてたんだよ」
あの人が、私を……？
あとでお礼を言わなきゃ……
でも
あの人、虎を倒した人なのかな？
「アイツにあんまり近づかない方がいいからね」
『え？』
「猛獣みたいに危ないやつだからね」
『…………』
猛獣みたいに危ないって…どんな風なんだろう
『あの、私外に』
「出てかないだろうね」
『はい』
女の人に許可をもらい、外にゆっくりと出る
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サッカーバカ(プロフ) - くまくまたろう。さん» ありがとうございます！ちまちまと更新していきます！容姿は私も好みです！！！金髪いい感じ〜〜〜〜 (2019年9月13日 11時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - え、好きです。(唐突)楽しませてもらってます…金髪とかもろ好みです。ありがとうございます。サボは推しです。ありがとうございます。色々ありがとうございます。(？) (2019年9月5日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - マリン さん» ありがとうございます！ゆっくり更新ですが、よろしくお願いします！ (2019年8月20日 10時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - こちらも読ませて頂いてます！更新頑張ってください！ (2019年8月19日 21時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月29日 19時
