6話 リンゴ ページ36
それから、数日間
ティラは毎日めげずに泳ぐ練習をしては、暴れたりを繰り返した
「本当に大丈夫か？」
『うん…』
今日の練習を終えて、崖の上でどんよりとするティラの横に座る
エースは果物を持って来ると言って、町へと走っていった
『どうして、泳げないんだろ…』
「………反復練習だから、すぐに泳げるってわけにもいかないからな…」
『それでも、2人に迷惑かけてる』
膝を抱えて、プックリと頬を膨らまし今にも泣きそうな顔を浮かべているティラ
「…何も、泳げるようにならなくてもいいんじゃないか？」
『え…？』
「泳ぐのが苦手なら、苦手なままでもいい
でも、自分の身を守るためには泳げるようになりたい…。
ティラは真面目だから、頑張ってできるようになりたいんだろうけど、おれは無理してできるようにならなくてもいいと思う
得意不得意はあるし、無理にやろうとして死んだら嫌だろ？」
少なくとも、おれは嫌だ。とティラに言えば、『それでも』と言う
「泳げなくてもいいよ」
『…え？』
「もしティラが海に落ちたら、おれとエースが助ける」
『……………』
「お前が苦しくて、深い海に沈んだら、おれたちが絶対にティラの手を取って必ず海から上がらせる」
真剣な顔で言うと、ティラは『本当に？』と聞き返す
「あァ、約束する!!!」
おれがティラに面と向かって言うと、『うん』と頷く
「サボだけだと、危ねェからな」
「エース」
『エース君』
「ひひっ。おれも、サボと同じ意見だ
お前が海に落ちたら、真っ先に助けてやるよ」
それが、おれの仕事だからな。と、真っ赤なリンゴをティラに渡す
「約束だ。お前が海に落ちたり、溺れたりしたら」
「おれたちが絶対にティラを助ける」
拳を突き出し、笑いかけながら言えばティラは『うんっ!!!』と自分の拳をおれたちの拳にコツンッとぶつけた
「ひひっ」
「ははっ」
『ふふふっ』
おれたちは成長する
真っ赤になるリンゴのように
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サッカーバカ(プロフ) - くまくまたろう。さん» ありがとうございます！ちまちまと更新していきます！容姿は私も好みです！！！金髪いい感じ〜〜〜〜 (2019年9月13日 11時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - え、好きです。(唐突)楽しませてもらってます…金髪とかもろ好みです。ありがとうございます。サボは推しです。ありがとうございます。色々ありがとうございます。(？) (2019年9月5日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - マリン さん» ありがとうございます！ゆっくり更新ですが、よろしくお願いします！ (2019年8月20日 10時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - こちらも読ませて頂いてます！更新頑張ってください！ (2019年8月19日 21時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月29日 19時
