5話 隠し事 ページ30
あれからおれは、ティラに自分のことを話した
海賊王のことも、自分のことも
包み隠さず
ティラは驚きはしたものの、全て聞き逃さずに頷いて聞いてくれた
最後まで話し合えると、ティラは『そうだったんだね』と目を伏せた
それから、笑ってこうも言った
『辛かったよね、よく耐えたと思う』
ティラはおれが海賊王の息子だと言うことを、あっさりと受け入れた
おれにとってはそれがすごく驚いて、でも心のどこかで感じていた
ティラはどんなおれでも受け入れてくれるんだって
それからおれは毎日、用もないのにティラの隣にいるようになった
母親に甘える子どものように
ティラもそれが嬉しいのか、『エースくん、エースくん』とおれの後を追いかけてくる
サボも、「お前たちが仲良くなって、おれは嬉しいよ」と言っていた
「暑いな…」
「だなァ〜」
『ゔ〜〜〜〜』
季節は夏になり、森の中はまだ涼しいが暑いもんは暑い
パタパタと手で仰いで風を送る
けど、熱風みたいにもぁっとしていて意味がない
「どっか涼める場所ねェのかよ」
「海しかないだろ…」
「よし、海行くぞ」
『え』
「そうだな…。ついでに汗流そうぜ」
「風呂みたいな感覚で言うなよ」
ティラはなぜか暑いのに顔が真っ青だった
「どうしたんだ？」
『あ、ううんっ!!』
3人並んで海に向かうにつれて、ティラの顔色は悪くなるばかり
「ティラ、大丈夫か？」
『だっ、いじょうぶ…』
2人「いや、大丈夫じゃねェだろ」
ガチで真っ青だ
「風邪じゃねェとしたら、なんなんだ？」
「おい、ティラ。なん隠してるのか？」
『(ｷﾞｸｯ』
「隠してるんだな」
『かっ、くしてなんかないもん』
「なんで目をそらす、目を」
絶対隠してるな
「海が怖いのか？」
『こっ、怖くない』
「じゃあ、なんなんだよ」
『うっ』
「ほら、言っちまえ」
『う〜〜〜〜…』
2人(あ、悩んでる)
頭を抱えて悩んでいるティラは、やっぱり面白い
観念したように、ティラは口を開いた
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サッカーバカ(プロフ) - くまくまたろう。さん» ありがとうございます！ちまちまと更新していきます！容姿は私も好みです！！！金髪いい感じ〜〜〜〜 (2019年9月13日 11時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - え、好きです。(唐突)楽しませてもらってます…金髪とかもろ好みです。ありがとうございます。サボは推しです。ありがとうございます。色々ありがとうございます。(？) (2019年9月5日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - マリン さん» ありがとうございます！ゆっくり更新ですが、よろしくお願いします！ (2019年8月20日 10時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - こちらも読ませて頂いてます！更新頑張ってください！ (2019年8月19日 21時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月29日 19時
