0-3 ページ5
？？side
おれの背中で規則正しい寝息を立てて眠っている女
軽すぎると言ってもいいぐらいに、軽かった
女ってのは、こんなに軽いものなのか？
金色の髪に、白いワンピースを赤く染めている
頬や腕に切り傷や擦り傷、小さな傷が付いている
どこから来たのかも、どこで育ったのかも、まるでわかんねェ女を背負って、山賊…おれの仮親の家へ向かう
話は変わるが、おれは女は嫌いだ
弱いし、すぐ泣くし……
おれが見てきた女はずっとそんなもんだった
きっとコイツもそうなはずだ
どうでもいい
こんな奴が死のうがどうしようが
おれには関係ねェ
仮親の家に着き、女を渡して部屋へ行く
布団を敷いて、腹に布団をかけて横になる
「エース…って、寝てるか」
「おめェが連れてきた女の子、隣に寝かせてるからなァ」
「なんかあったら、呼んでくれ」
そう言い終わった山賊たちは、部屋を静かに出た
スースーと小さな寝息を立てている女をチラリと見れば、絆創膏や包帯が痛々しいほどあった
頭や腕、足には包帯、頬や額、手やいろんな場所には絆創膏
どう見ても、ゴミ山や端町で付けた傷なんかじゃなかった
どこから来たのか、どこで何をしてそんな傷を負ったのか……
気にならねェはずなのに……ずっと頭から離れなかった
翌日・ティラside
ズキズキとする痛みに目が覚めた
ゆっくりと目を開け、パチパチと瞬かせた
見覚えもない天井が広がっていて、目だけをキョロキョロとさせてみれば、誰かが寝ていた
音を立てないようにゆっくりと起き上がり、ここがどこだか把握する
どうやら家屋のようだ
(……そうだ、虎に襲われて誰かに助けてもらって…)
そこまで記憶があるけど、そこから先は覚えていない
と、いうことは
(私を助けてくれた人が、ここまで運んでくれた…？)
いや、私を助けてくれた人は身なりは少しよかった
どこかの貴族の人みたいな感じだったし
隣で寝てる人は、ラフなタンクトップだから、まず違う
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サッカーバカ(プロフ) - くまくまたろう。さん» ありがとうございます！ちまちまと更新していきます！容姿は私も好みです！！！金髪いい感じ〜〜〜〜 (2019年9月13日 11時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - え、好きです。(唐突)楽しませてもらってます…金髪とかもろ好みです。ありがとうございます。サボは推しです。ありがとうございます。色々ありがとうございます。(？) (2019年9月5日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - マリン さん» ありがとうございます！ゆっくり更新ですが、よろしくお願いします！ (2019年8月20日 10時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - こちらも読ませて頂いてます！更新頑張ってください！ (2019年8月19日 21時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月29日 19時
