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「そうだ、それが「
だがこの世界はルールに従わなくては、勝てないチェスの様にはできていない
必ず反則をする騎手も裏切る駒も出て来る
そういうものと対等にゲームをしようと思ったら、僕もアニエスも反則をしなくては勝てないだろう？
僕らの生きる
トンッ、とナイトを置くシエル
「…あんたたちには…裏社会の番犬以外にも生きていく道があったはずだわ
きっと姉さん…あんたたちの母さんもそう望んでたハズ
それなのに
2人「(ﾋﾟｸｯ」
少し、手が止まる
2人「……」
「きっとそんなこと、姉さん達も…私やリジーだって望んでないわ」
「僕とアニエスは、仇を討とうと思ったことなど一度もない」
マダムの言葉を遮るシエル
「仇を討ったとして、死人が蘇るわけでも、ましてや喜ぶわけでもない
仇討ちだ弔い合戦だと綺麗事を言ったとしても、それは所詮生き残った人間のエゴに他ならないし、ようは気晴らしだろう？」
頭に思い浮かぶのは、墓の前に立つ私たち
「…僕とアニエスは、先代達のためにファントムハイヴに戻ってきたわけじゃない
僕たちのためだ。
ファントムハイヴを裏切り穢した人間に、僕たちと同じ屈辱を、…痛みを味わわせてやりたいだけだ」
と、シエルはナイトをチェスボードにおく
「チェックメイト」
「あちゃ〜。これで通算、46連敗だわ。
あんたやアニエスは昔からこーゆーの強くって遊んであげてる私が負けてばっかりだった…
アニエスになんか、全く勝てた記憶がないわ」
『…マダム』
「…ふふっ」
マダムは思い出したように笑う
「
あの頃はまだ私も新米
生まれた
私にはとうとう子供はできなかったけど…」
もちろん、アニエスが生まれた時も可愛かったわ。と言うマダム
マダムは立ち上がり、私たちの元へ来る
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月1日 0時
