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胸のあたりをさするセバスチャン
「先程のレモネードには、一体何が？」
胸焼けが止まらないというセバスチャン
「タナカ特性「味◯の素」入りレモネードだ」
『私とシエルは一口でやめたがな』
レモネードは砂糖と間違えたんだろうな、白いし
「〜、では私は準備をいたしますのでこれで」
「ああ、頼んだぞ」
「お任せください」
と、セバスチャンは出て行った
『うまくいくのかしらね』
「セバスチャンだぞ？」
『フッ…』
そうね、あのセバスチャンだもの
セバスチャンside
まずは本日のメニューに合わせた食器をグラスから大皿まで選び、磨き上げる
坊ちゃんとお嬢様のお気に入りの
おもてなしの要であるディナーは、最高の食材で
牛肉はもちろん、野菜や米、塩や胡椒１つにも拘って直接市場に出向き、選び抜いたものを贅沢に使用して下ごしらえを
これぞ、
ﾁﾘﾘｰｰﾝ
「やれやれ、この忙しいのに坊ちゃんは…。何の用でしょうね」
燕尾服を身にまとい、坊ちゃんとお嬢様がいる書斎へ出向く
アニエスside
「失礼致します」
部屋に入ってきたのはセバスチャン
「何かご用ですか？」
「腹が減った。何か甘いものが食べたい、パフェ的な」
「いけません、坊ちゃん。それ食べたら夕食残すでしょう」
「いいから作れ」
「ダメです」
「いいから作れ」
「いけません」
と、激しく言い合う2人を放って仕事をテキパキと進める
『セバスチャン、シエル』
「はい？」
「なんだ？」
『仕事の邪魔だ。セバスチャンは下がれ、シエルも駄々こねてないで仕事をしろ』
ギロリと睨みつければ2人は押し黙り、セバスチャンは部屋を出て、シエルは仕事に戻る
「アニエスは腹が減ってないのか？」
『今食べては体重が増えるからね』
「そこまで重くないだろ」
『打つわよ？』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月1日 0時
