9話 闇オークション ページ39
エリザベスはこっちをじっと見てる
エリザベスが来たら全てパァだ
「知りたい？」
「とっても、興味ありますわ」
早く
「キミたちには少し早いかもしれないよ」
『私も妹も一人前のレディなんですのよ』
早く！
ｼﾞｬｰｰｰｰﾝ
2人「！」
ダンスが終わった!!
「マダムに内緒にできる？」
もったいぶるな!!
「もちろん、できます…わ！」
顔が近い
来る
「さっきから何を気にしているのかな？」
「えっ!?」
エリザベスが!!
『あっ、いや…』
僕の一生が終わる!!
ﾄﾞｫｵｵﾝ！
セバスチャン!?
エリザベスの前を塞ぐようにして、クローゼット共に現れたセバスチャン
「宴もたけなわ、お集まりの紳士淑女の皆様にここで１つ、このクローゼットを使った
そこの貴方、ご協力願えますか？」
「我かい？いいとも」
劉が指名される
エリザベスはすでに釘付けだ
「この何の変哲も無いクローゼット、今から私がこれに入ります」
「手品なんか頼んだ覚えはないんだが…？」
そうだ！
「子爵、私手品も見飽きてますの。だから…ね？」
『(ｿﾞﾜｯ』
隣で僕の行動にひくつかせるアニエスがいる
仕方ないだろ!!!
「わかったよ、私の駒鳥たち」
誰がお前の駒鳥だ
「奥へどうぞ」
2人「！」
カーテンの奥に見えるドアへ誘われる
僕とアニエスは目を見合わせた後、カーテンの奥へ進む
しばらく歩いていると、広間が盛り上がっている
『なんだか広間が盛り上がってますね』
何やってるんだ？
「これから行くところは、もっと楽しいいいところだよ」
ドアを開けた子爵
ふわん…と何かが鼻をくすぐった
なんだ？
この部屋のやけに甘ったるい匂いは
『いいと…』
「!?」
くらっ、とアニエスが倒れる
しまった!!
早く、部屋から出…
「そう…」
アニエスの手を掴むが、僕も匂いにやられてよろけてしまう
ドアにもたれ、アニエスを抱き寄せる
早く、出ない、と…
出…
ｽﾞ…
「とてもいいところだよ、駒鳥たち…」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月1日 0時
