4話 私は悪魔で執事ですから ページ20
セバスチャンside
せっかくディープパイが上出来でしたのに
さて、どこに「お出かけ」されたのやら…
「セバスチャンさーん」
メイリン？
「いっ、今玄関にお手紙が」
「誰宛です？」
「えと、「シエル・ファントムハイヴ卿及びアニエス・ファントムハイヴ嬢
靴紐に足を引っ掛けたメイリンは、そのまま私に倒れてきた
ｶﾞｼｬｧｱﾝ
「なななな!?」
そのままメイリンから起き上がり、「やれやれ」と空に舞ったディープパイを受け止める
「メイリン、手紙を」
「ハイですだ」
手紙を受け取り、中身を確認する
“主人達を返して欲しくば、例の物を持ってホワイト・チャペルのバックス・ロウまで来い”
「随分品の無い招待状ですね」
バタバタと廊下を走ってくるバルドとフィニ
「一体どうしたってんだ！」
「大丈夫ですか!?」
「いえ、大したことありませんよ」
メイリンを立たせる
「皆さん、申し訳ありませんが、此処の片付けと晩餐の準備をお願いできますか？」
「？そりゃいーけどよ」
「私は少々ヤボ用ができました。あとコレも片付けておいてください」
「おう？」
「夕食までには戻ります」
さてと
アニエスside
アーズロの電話に、部下から電話がきた
「失敗だぁ!? この役立たず共がッ。これだからカスはよォッ、テメーらもういい、一旦戻れ！」
《なんだアリャあぁッ!!?》
「!?」
大きな声を上げる部下
「どうした、熊でも出たか？」
《うわあッ、あああ》
「なんなんだ、お前ら。
《もっとスピード出せ!!》
《無理だ、ダメだ、来る!!》
「おい、何がだ!? 冗談は」
《来っ…》
「いい加減にしろよ、テメエら」
《ダメだ、来た…ッ》
受話器から聞こえてきたのは部下の断末魔の叫び声
シーンとする電話の相手
「…お…い？オイ!! どうした!?」
ｸｽ
ｸｽｸｽ
ｸｽ
『どうやら、「とってこい」は失敗したようだな』
「黙れッ!! 糞餓鬼がァァァ」
「アニエス…!!」
何度も蹴られる
「おいッ、テメエ返事しねェとブッ殺スぞ、駄犬共がッ、おい」
《もしもし？》
「ーーーー!!!」
明らかにさっきの部下と違う声
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 335人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年7月1日 0時
