66話 生贄 ページ49
「エリオル、お前には2日後に火山火口へ登ってもらう」
いや、なんで
「そこで儀式を済ませた後、身を投げるのじゃ」
『いやなぜ!!?』
「それが、神様への捧げものだ」
『いや、私の命捧げてどうするんですか』
本物の巫女様じゃないのに、そんなの神様めっちゃ怒るよ
「お前の命こそ、神様は嬉しいのだよ」
『…………』
なーんか嫌な予感しかないんですけど
「噂によれば、“青き一等星”とお前の顔が似ているようじゃないか。それに其奴を狙ってるとも」
『(ｷﾞｸｯ』
「間違えてお前をあんな野蛮なやつに渡すくらいなら、神様への捧げものにしてしまえばいい…」
(私を狙っている？)
誰なんだろう…恨みを買った覚えはないけど…
「儀式は2日後、それまで部屋でゆっくり休んでいなさい」
『……はい』
シエルside
「掃除って…」
「まァ、簡単に言えばおじい様を海軍に引き渡すのと、珀鉛の抹消、果実の取引相手を突き止めるこの三点セットを確実に遂行すること」
「完全に人の命を奪うわけじゃないのね」
「当たり前だろ？関係ない人間を殺すのは、おれの理に反してる」
「さっき、ガチで殺そうとする勢いだったわよね？」
マーナが的確に突いてくるのを「それは構わないじゃないか」と答えておく
「シエル屋、もう１つ忘れてる」
「ん？」
「セレナだ」
「……確かに忘れてるね…」
「セレナ？」
「おれたちの仲間で、さっき言ってた“青き一等星”」
「ええっ!!?」
エリオルさんは大きく声をあげた
「そういえば、お前あの村の巫女なんだろ？」
「え、えぇ」
「巫女様が家出から帰ったとかなんとか言ってたけど、お前帰ったのか？」
「え？帰ってませんが…」
？？？？
ちょっと〜〜〜〜待ってよ〜〜〜〜？
「エリオルさん、今の今まで何してた？」
「この船で、助けを求めようかと思って四六時中ずっとここに」
「ということは……」
「まさか、セレナ」
はァ……
「エリオルさんと間違えて、連れてかれたってわけだね」
「たしかに…似てるもんね」
「まァ、間違えるのも無理はねェと思うが…」
こんだけ似てたら、間違えるよね
「ということは…大変だわ!!!」
「え、何が？」
バッと立ち上がるエリオルさん
「もし、その方が2日後の儀式に出てしまったら…」
「？」
「神様への捧げものとして、火山火口へ身を投げてしまう!!!」
「「………………はァァァァァァ!!!?」」
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ぷぅ(プロフ) - ヒロインちゃんやっと任務中にだけどトラ君と再会できましたね、めっちゃ感動的な再会でした｡(°´Д⊂ヽﾋﾞｪｪｪｴｴ (2019年7月7日 12時) (
レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ぷぅさん» ヒロインの辛さは必ず報われると信じて書いております。どんなことがあっても、彼女なら乗り越えられます、だって今までだって辛いことを乗り越えられてきたから！！！！ (2019年7月7日 7時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - まさか2人が朝までサボの部屋で寝てたなんて(゜ロ゜)マーナに触れてたそんな手で純粋な心を持ってるヒロインちゃんに触れないで(о｀Д´)＝⊃)`з)また暴言失礼しました(T_T) (2019年7月7日 2時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - キャー、サボが記憶を取り戻したらシエルがサボを血祭りにしてやるって思ってるなんて恐ろしい ﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ でも私もサボが記憶取り戻したら「記憶取り戻すの遅いんだよ(о｀Д´)＝⊃ωΦ）」って殴りたい(○｀ε´○)プンプン!! (2019年7月7日 0時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - ヒロインちゃんのローの呼び方がトラ君だなんて可愛い呼び方(笑)( ´艸｀)大人になって再会した際にはその時もトラ君って呼ぶのかな？その時はローはヒロインちゃんに「ガキじゃないんだからトラ君じゃなくてローって呼べ」って怒られそう(笑)(´∀｀*)ｳﾌﾌ (2019年7月6日 21時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年6月17日 9時
