60話 最っ低 ページ25
『私が、夢の中の女の子だよって言ってサボの記憶が戻るなら、私はそっちを取る
でも、それだとマーナが可哀想になる』
「自分より他人を優先するの？」
『私と同じように、7年間サボを想い続けてた…。
私の知らない7年のサボを、マーナは知ってる
もうそこで、勝負はついてた…。たった1年ぐらいの関係だった私とサボと、7年の関係のマーナとサボ…
どちらがいいかなんて、子供でもわかる』
「なんで、なんでそんな風に言えるの…」
『どうしてだろうね…。どこかでわかってたのかも』
「…え？」
わかってたんだ、どこかで
『マーナとサボが言い合ってたり、話してたりしてるのを見て…“敵わない”って』
「……」
『諦めの悪い私でも、諦めなきゃいけないんだって、思い知らされた』
「……諦めないって、言ってたんじゃないの？」
『そうだね…けど、諦めなきゃいけない時はあるんだよ』
どうしてここまではっきり言えるのか、自分でも驚いた
『もう、辛いとか悲しいとか…思えなくなった
涙も出なくなった、壊れちゃったのかな』
もう、どうでもよくなった
ーーーーー
ーーー
ー
《どうしたんだよ、セレナ》
『うん…』
その晩、食事をとることなく私は部屋にこもった
今は、電伝虫でエースと話してる
《なんかあったのか？》
『…ううん』
《じゃあ、どうしたんだよ。お前、そんな声出たか？》
『…うん』
《うん、ううん、ばっかり言われてもわかんねェよ。
なんかあったのか？言ってみろよ》
エースは優しい
サボが死んでから、私を気遣ってくれた
『あのね…』
《うん？》
『サボがね…女の子と付き合うことにしたんだって』
《は？》
『その子ね、サボが革命軍に入ってから、1番付き合いが長くて仲が良いんだって…』
《ちょ、は？》
『負けちゃった…』
《お、おい？セレナ》
『サボのこと聞かされて、私…悲しいとか辛いとか、何も思えなかった』
《おい》
『諦めないって、決めたのに…思ったの
“敵わない”、“勝てない”って…弱気になった』
《おい、セレナ、待てよ、なんでそんなことになったんだ？
記憶を失ってても、サボはサボだろ？》
『そうだよ、でもね…私たちの兄妹弟のサボじゃないんだよ…』
《…？》
『エース…私、どうすればいい？もう、7年も待ったんだよ？』
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ぷぅ(プロフ) - ヒロインちゃんやっと任務中にだけどトラ君と再会できましたね、めっちゃ感動的な再会でした｡(°´Д⊂ヽﾋﾞｪｪｪｴｴ (2019年7月7日 12時) (
レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ぷぅさん» ヒロインの辛さは必ず報われると信じて書いております。どんなことがあっても、彼女なら乗り越えられます、だって今までだって辛いことを乗り越えられてきたから！！！！ (2019年7月7日 7時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - まさか2人が朝までサボの部屋で寝てたなんて(゜ロ゜)マーナに触れてたそんな手で純粋な心を持ってるヒロインちゃんに触れないで(о｀Д´)＝⊃)`з)また暴言失礼しました(T_T) (2019年7月7日 2時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - キャー、サボが記憶を取り戻したらシエルがサボを血祭りにしてやるって思ってるなんて恐ろしい ﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ でも私もサボが記憶取り戻したら「記憶取り戻すの遅いんだよ(о｀Д´)＝⊃ωΦ）」って殴りたい(○｀ε´○)プンプン!! (2019年7月7日 0時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - ヒロインちゃんのローの呼び方がトラ君だなんて可愛い呼び方(笑)( ´艸｀)大人になって再会した際にはその時もトラ君って呼ぶのかな？その時はローはヒロインちゃんに「ガキじゃないんだからトラ君じゃなくてローって呼べ」って怒られそう(笑)(´∀｀*)ｳﾌﾌ (2019年7月6日 21時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年6月17日 9時
