8話 マネージャー業 ページ41
春高が終わり、また普通の学校生活が始まる。春高終了と同時にバレー部のマネージャーとしての入部届を提出させられたのは、まだ記憶に新しい
「倉梨さん、行こう」
『あ、うん』
下校するクラスメイトたちの中、孤爪と共に体育館へと向かう。体操服など、動きやすい服に着替えて体育館に向かうと、引退した3年生以外の人間が体育館に集まっていた
「よ〜お、遅れて登場か？」
「そんなんじゃないし」
黒尾さんの言葉に孤爪はムッとしながら歩いていき、私も中に入っていく
挨拶とアップが始まり、まずはランニングだと言って、みんな外へと向かっていく
「…く、倉梨…さん！」
『？』
顔を真っ赤にさせる山本に『え、なに』と普通に心配した
「く、黒尾さんがドリンク頼む、と…！」
『あ、うん…山本、大丈夫？顔やばいけど』
「だ、大丈夫っす！」
ランニング行ってくるっす！と言って走っていく山本。嵐のような人だ
空のボトルを持って体育館の外に行くと「精が出るな」と猫又監督が笑いながら入ってくる
『ドリンク作りに精なんて出ませんよ』
「そうだな。だが、その一手間があるおかげで、あいつらは練習に集中できる。ありがとうな、藍」
ぽん、と温かい手で頭を撫でられた
子どものように嬉しくて、口元が緩みそうになるのを必死に耐えながらも、だけどニヤける口元はそれに争って来て、恐ろしいほどに今は、変な顔をしている
ランニングから戻って来たみんながドリンクを飲む中、山本はなぜか孤爪をジロリと睨んでいた
『孤爪、山本と喧嘩でもしたの？』
「するわけないじゃん、めんどくさい」
『じゃあ、なんであんなに睨んでんの』
「おれが知るわけない」
心底めんどくさいという顔でドリンクボトルを手渡して来た孤爪に『そっか』とだけ言う
孤爪は「え、なに」とその反応に止まる
「山本が気になるの？」
『なぜそうなる。喧嘩したのか気になっただけだよ』
「…根性根性ってうるさいんだよね、山本くん」
『へー…根性ね』
なんでも、孤爪曰く、山本はなんでもかんでも根性で片付けようとするらしい。なるほど、無気力な孤爪と熱血な山本は真反対に位置する存在な訳だ
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紅 - いつも楽しませてもらってます！4話夏なのですが、黒尾が3年と言っている所があります。見間違いであればすみません！ (3月14日 23時) (
レス) @page30 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - もちだんごさん» ひゃー！すみません！ご指摘ありがとうございます！！また修正します！これからもよろしくお願いします！ (3月11日 19時) (レス) id: c458529519 (このIDを非表示/違反報告)
もちだんご(プロフ) - いつも楽しみにしております！5-2話なのですが、本編の一年前であるはずなので夜久さんは3年ではなく2年なのではないかと思います。勘違いであれば申し訳ございません！ (3月11日 17時) (レス) id: 993fbeabfe (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 続きが気になる…！楽しみにしてます！ (2月29日 23時) (レス) @page13 id: bbca191512 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2月29日 11時) (レス) @page12 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2024年2月28日 9時
