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「だーーーーはー…もうやだ〜」
『まだ始めて10分も経ってないよ』
「10分も経ったんだよ」
屁理屈を言っている千代にイラッときたので、机の下から千代の足を蹴った。むこうずねだったらしく「いったあ!?」と大きな声を出した
放課後の教室などに生徒はおらず、私と千代の2人きり。千代の声のみが教室にこだまする
「ったぁ…ひどい…藍」
『減らず口ばっか叩いてるからだよ』
「うへ〜…どうすればここ解けるの？」
『教科書に書いてある公式当てはめて解けばいいじゃん』
「あ、そか！じゃあ…」
ブツブツ言いながら解き始める千代を前にして、古文の教科書のページにシャーペンを置いて文をなぞる
レ点だったり、一二点だったり、面倒なところではあるけど、慣れてしまえばすぐに読み解けてしまう
「千代〜」
『ん〜？』
「これなんだけどさ〜」
『どれ？』
千代とは、中学から知り合った
たまたま1年生の時にクラスが同じで席も前後で、話もしない私に話しかけてくれたのが千代だった
最初からこんな感じのノリで、意外にも嫌いではなかった
ズルズルと付き合いを続ければ、いつの間にかなんでも話せる仲になっていた
「藍のおかげで、捗った〜！ありがとう！」
『よくそれで高校受験パスできたね』
「ね〜。2ヶ月前の自分に拍手を送るよ〜」
ノートと教科書を鞄の中にしまっていると「あ、そうだ！」と千代が言い出す
「バレー部の練習見に行こうよ」
『は？なんで』
「バレー部のイケメン黒尾先輩見に行きたいから」
『………』
当然のように息をするように答えた千代に『はぁ…』とため息をつきながら、『私、あんたと友達でいるの疲れるかも』とカバンを肩にかけた
「えっ!? 突然のディス!! なんで!?」
『なんとなく…』
「ひどいっ」
教室を出て鍵を閉め、職員室に鍵を返しに行く
昇降口へと向かおうとしたら「いざ、体育館！」とズルズルと首を掴まれて体育館へと向かった
「山本〜！」
「うげっ!? な、なんで来たんだよ!! って…美人!!?」
「だろだろ〜？藍様は美人なのだよ〜！」
『なに言ってんの？』
坊主というのか、モヒカンというのか…なんとも独特な男の子が千代と話し始めている
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紅 - いつも楽しませてもらってます！4話夏なのですが、黒尾が3年と言っている所があります。見間違いであればすみません！ (3月14日 23時) (
レス) @page30 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - もちだんごさん» ひゃー！すみません！ご指摘ありがとうございます！！また修正します！これからもよろしくお願いします！ (3月11日 19時) (レス) id: c458529519 (このIDを非表示/違反報告)
もちだんご(プロフ) - いつも楽しみにしております！5-2話なのですが、本編の一年前であるはずなので夜久さんは3年ではなく2年なのではないかと思います。勘違いであれば申し訳ございません！ (3月11日 17時) (レス) id: 993fbeabfe (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 続きが気になる…！楽しみにしてます！ (2月29日 23時) (レス) @page13 id: bbca191512 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2月29日 11時) (レス) @page12 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2024年2月28日 9時
