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ガタンと前に座った孤爪を見た千代が「強者の子だよね？」と耳打ちをしてくる
入学式の時のイメージが抜け切れていないらしい
『で、どうすんの？』
「あ〜ん…イケメンのいる環境で勉強した〜い」
『バカでしょ』
ぐでーんとする千代に『まあ、頑張りなよ』と応援をする
「いいよね、藍は…バレー部のイケメンと勉強でしょ？」
『な訳ないじゃん…テストは向こうの方が1週間早いし』
「へぇ…そうなんだ」
千代のテスト勉強はどうなるのかはさておき、お昼休みが終わりを告げようとしている頃になってカバンからお昼ご飯を出す
「そういえばさ」
『んー？』
「藍、猫又監督って知ってるんだよね？」
『え？うん』
「その監督さん、復帰するとかの噂聞いた？」
『え…』
千代の言葉に菓子パンを食べていた手が止まり、千代を見ると「あれ、知らないの？」とコテンと首を傾げていた
「結構、噂信憑性高いらしいよ」
『…まじ？』
「うん。藍って、なんで猫又監督のことにお熱なの？」
『うーん…』
「あれ、理由なし？」
『…小さい頃、バレーボールのクラブか何かで体験に行った時に会ったことがあってさ』
「ふんふん」
『その時、ネットが高くてなかなか飛べなくて…そしたら、ネットを低くすればいいって』
「わー…！」
『それが嬉しかったことが印象的で覚えてる』
幼い頃、春高で活躍する烏野の小さな巨人に憧れていた時期があった
そこでバレーボール体験をしてみたくて、お父さんに何度も頼み込んで行かせてもらった
最初はレシーブもサーブもなにもかもがぐだぐだでへたっぴで仕方なかったけど、回数を重ねるごとにうまくはなってた
でも、やっぱりスパイクが難しくて、そんな時に猫又監督がネットを下げてスパイクを打たせてくれた
それがすごく、嬉しかった
「じゃあ、藍の憧れの監督さんなんだ」
『憧れは小さな巨人だけどね』
「小さな巨人？」
『知らないんだ…』
目をぱちくりとさせる千代に、暇な時に調べてとだけ言った
「イケメン？」
『イケメン…イケメン…イケメン、なのかな』
「そこはイケメンって自信持って言ってよ」
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紅 - いつも楽しませてもらってます！4話夏なのですが、黒尾が3年と言っている所があります。見間違いであればすみません！ (3月14日 23時) (
レス) @page30 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - もちだんごさん» ひゃー！すみません！ご指摘ありがとうございます！！また修正します！これからもよろしくお願いします！ (3月11日 19時) (レス) id: c458529519 (このIDを非表示/違反報告)
もちだんご(プロフ) - いつも楽しみにしております！5-2話なのですが、本編の一年前であるはずなので夜久さんは3年ではなく2年なのではないかと思います。勘違いであれば申し訳ございません！ (3月11日 17時) (レス) id: 993fbeabfe (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 続きが気になる…！楽しみにしてます！ (2月29日 23時) (レス) @page13 id: bbca191512 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2月29日 11時) (レス) @page12 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2024年2月28日 9時
