2話 テスト ページ11
「…………やばい」
『………なにが』
「中間テストが」
『あ、そう』
ゴールデンウィーク明けの5月上旬。昼休みにいきなり教室に入ってきて、目の前で凄んでくる千代になんだと思っていたら、今月末の方にある中間テストに思い悩んでいた
『千代、勉強苦手だったっけ』
「いや、そういうんじゃない…ただ」
『ただ？』
「イケメン多すぎて勉強してない」
『果てしなくバカだね…』
千代のクラスにはイケメンがゴロゴロといるらしく、そっちに夢中で勉強を疎かにしていたらしい
本当に、千代らしいといえば千代らしいが、そうも言っていられない
『どうすんの？あと3週間ぐらいしかないけど』
「うわあああん、藍〜！」
『言っとくけど、勉強は一緒にするから』
「神様仏様藍様〜！」
『うざ…』
ひっついてくる千代に『暑苦しいからやめろ』と押し返した。まだ5月とは言え、初夏が漂い始めるこの季節にそれは地獄である
「あーあ、どこかに勉強できるイケメンがいたらな〜」
『いてもあんたの成績は上がんないよ』
「そうだけどさぁ…こう、なんていうの？モチベーション？があがるじゃん？」
『月バリでも見たら？眼福ならたくさんいるよ』
「毎日見てるよ」
『見てるんだ』
今更だが、友達のイケメンへの執着にドン引く
「でねでね、私はこの人が気になってて〜」
『テスト勉強どこいったの…』
「この子！稲荷崎高校のセッターの子！宮…侑！」
『え〜…私、その治がいい。落ち着いてる感じがする』
「え〜？そう〜？私は華やかな子がいいなあ〜」
『それなら、宮城の及川さんは？華やかじゃん』
「腹黒そうじゃん」
『基準がわかんない…』
宮侑と及川さんの何が違う…
『及川さんの方が優しそうじゃん。女の子のこと、丁寧に扱いそう』
「宮侑はだめなの？」
『ダメとかそういうんじゃないんだけど、なんとなく女の子のこと無碍に扱ってそう』
「わ〜…それ、偏見って言うんだよ」
『あんたも大概だよ』
月バリに載っている2人のセッターについて論議していると「あ、あの…」と横から声をかけられた
「座っても、いい？」
「あ、ごめん！ごめんね〜、今どくね〜」
「…あ、うん…ありがとう」
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紅 - いつも楽しませてもらってます！4話夏なのですが、黒尾が3年と言っている所があります。見間違いであればすみません！ (3月14日 23時) (
レス) @page30 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - もちだんごさん» ひゃー！すみません！ご指摘ありがとうございます！！また修正します！これからもよろしくお願いします！ (3月11日 19時) (レス) id: c458529519 (このIDを非表示/違反報告)
もちだんご(プロフ) - いつも楽しみにしております！5-2話なのですが、本編の一年前であるはずなので夜久さんは3年ではなく2年なのではないかと思います。勘違いであれば申し訳ございません！ (3月11日 17時) (レス) id: 993fbeabfe (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 続きが気になる…！楽しみにしてます！ (2月29日 23時) (レス) @page13 id: bbca191512 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2月29日 11時) (レス) @page12 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2024年2月28日 9時
