グッバイ、クレメンス (ページ16)

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まず、俺と同じ歳なのか、それとも年下なのか、はたまた年上、あるいはもうこの世に存在していないのかも、まだ存在していないのか…

いろんな考えを張り巡らせながらいたが、俺は確信を持っていた

俺が生まれなら、あいつだって生きていると

だってこうして、ショーターやシン、英二と出会うことができたのだ
あいつと出会うことだってできると、そう信じていた

そう信じて、待ち続けたら、朗報が舞い込んできた

マックスが赴任した先に、星華が生徒として入学したと聞いた。しかも、中学生として
初めて出会った頃は、英二と同じで俺よりも年上だったから、年上だとばかり思っていたので、そこは盲点だった

八島星華という変わらない名前を持って生まれた星華は、日本でも有数の進学校に進んでおり、そこで普通の学生生活を送っていると聞いた

すぐにショーターをそこに転校させ、シンを近くの学校に通わせて星華の動きを観察するのと報告することを命じた
俺もすぐに日本へと飛び立つためにいろんな準備をしていたから、細かいことは2人に任せていた

やっと日本に飛び立つことができ、こうして転校生としてやってきたのはよかったが、まさかこの学校には落ちこぼれ制度という厄介な制度があった

しかも、来年から星華はそこに幼馴染と落ちると

全くもって面白くない

やっと見つけて、これから星華の隣を歩くために外堀を埋めようとした矢先にこれだ
おかげで計画は盛大に転び、うまい具合に立て直そうにもなかなか踏み込むことができない

まあ、マックスの働きはよかった。ありがとう、父さん

「んで？どーすんの？」

「どうにかして俺もエンドに落ちる」

「は？」

「え、マジ？俺通ってなくても聞いたことあるけど、エンドってホントにやばいんだぜ？あんたみたいなのが行ったら、あの学校は」

「俺は星華のためならなんだってする。あいつを探してここまできたんだ」

「そりゃ、まあ…」

「だから言ったろ？アッシュを止めるなんて、僕だって無理なんだから」

「最後の頼みの綱なんだぞ、英二〜」

嘆くショーターに笑って済ます英二は本当に強かだと思う。そういうところは変わってないから安心する

「んで、ホントにどうすんの？天下のアッシュ・リンクス様」

「まあ、見てろよ」

(うーわ、怖)