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アッシュside
「なあ、赤羽のこと聞いたか？」
「あぁ、職員室で大暴れしたんだろ？」
「しかも、あいつエンドを助けたそうだぜ」
「マジ？意味わかんね〜」
転校して1週間が経過した頃、星華と一緒にいたあの赤髪は姿を消し、代わりに星華の隣には水色の紙を持った男子生徒がうろつくようになった
そして、その赤髪とは赤羽と言うらしく、生徒が言うには赤羽はエンド行きになったと
「ショーター、エンドってなんだ？」
「ん？あぁ、そうだな、お前はエンドとは程遠いもんな」
「？」
「うちの学校は、クラスでランク付けされてんだよ
1番頭のいいクラスから、A、B、C、Dってな」
「あぁ」
「んで、その中でも烙印…エンドのE組ってのがある」
「エンドのE組？」
「成績悪化、素行不良、校則違反をした奴らが、一斉に集められる特別強化クラスに行くんだ」
「なんだそれ」
「まあ、聞けよ。E組の生徒は山奥にある木造の旧校舎に通わされ、学食なし、部活動の禁止、E組生徒は椚ヶ丘高校への内部進学が許されていないとか、学校主導での低待遇を強いられ、教師や生徒達からも冷ややかな目を向けられるんだ」
「………差別じゃねぇか」
「簡単に言えばな」
ショーターの言葉を鵜呑みにすれば、なかなかな差別だ
「まあ、それのおかげでE組のやつらみたいになりたくないって気持ちのおかげで、成績が維持されたりとかな」
「それでも、やり過ぎだろ」
「まあな。来年のE組は誰になるのかはわかんねぇけど、数人はE組行きが決まってるらしい」
「………」
「安心しろよ。星華は成績もいいし、そこそこなラインで生きてる。落ちることは」
ねぇよ、とショーターが言おうとしたその時「うお、八島!?」というまたも別の男の声が聞こえてきた
しかも、星華の名前を呼んでいる
「どうした、その顔!!」
『喧嘩した』
「喧嘩!? カルマじゃねぇんだから、お前がするなんてこと」
『………』
教室の外には、移動教室の教科書とノートを携え、頬に大きな絆創膏をこさえた星華がいた
それだけで、ブチリと静脈が浮かび上がる
『あ、そうだ前原』
「ん？」
『私、来年からE組行きが決まったから』
「はあ!?」
サラリと言われた言葉に、俺はショーターの顔を見た
「ま、まぁ…例外はあるわな。問題起こせば問答無用だし」
予期していなかったことに、親友も驚いていた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年9月18日 13時
